知っておきたい!インプラントのデメリット

知っておきたい!インプラントのデメリット

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歯を失った場合の治療法として、インプラント治療を聞いたことがある方も多いでしょう。インプラント治療は、入れ歯やブリッジと異なり、顎の骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工歯を装着する治療法です。
インプラントには周囲の歯を削らずに済むなどの利点がありますが、外科処置を伴う治療である以上、デメリットやリスクもあります。治療を受けるかどうか判断する際は、利点だけでなく注意点も理解しておきましょう。

※本記事に掲載している自由診療の料金は、2026年時点でEPARK歯科に掲載されている歯科医院の料金情報を参考にしたものです。料金は地域や施術内容、使用する機材、歯科医院の方針等によって異なります。実際の料金については受診予定の歯科医院へご確認ください。

この記事の目次

1.インプラント治療のデメリット

 

1-1 差し歯との違い、手術が必要

インプラントが入れ歯やブリッジと大きく異なる点は、人工歯根を顎の骨に埋め込む外科処置が必要になることです。手術は局所麻酔下で行われることが多く、手術中の痛みは抑えられますが、術後に痛み、腫れ、内出血が生じる場合があります。

また、外科処置であるため、神経や血管を傷つける、しびれが残る、出血が起こるといった合併症の可能性もあります。リスクは症例や手術部位によって異なるため、事前に説明を受けることが大切です。

1-2 骨とインプラントが結合しにくい場合がある

インプラント治療では、人工歯根を顎の骨に埋め込んだあと、骨とインプラントが結合するまで経過をみます。しかし、全身状態や骨の状態、喫煙、口腔内の清掃状態などによっては、骨との結合が十分に得られない場合があります。

その場合はインプラントが安定せず、再治療や別の治療法の検討が必要になることがあります。むし歯や歯周病を長期間放置している場合、周囲の骨の状態が悪くなっていることもあるため、早めの受診が重要です。

1-3 骨や全身状態によってはインプラントが難しいことも

インプラント治療は誰でも受けられる治療ではありません。糖尿病、骨粗しょう症、心疾患、免疫に関わる病気などがある場合は、治療の可否を慎重に判断する必要があります。

糖尿病が十分に管理されていない場合は傷の治りが悪くなることがあり、骨粗しょう症の治療薬を使用している方では顎骨壊死などに注意が必要とされています。持病がある方や服薬中の方は、主治医と歯科医師に必ず相談しましょう。

1-4 成長期の方や妊娠中の方は慎重な判断が必要

顎の骨が成長している時期は、将来的に骨格や歯並びが変化する可能性があるため、インプラント治療は慎重に判断されます。一般的には顎の成長がほぼ終了してから検討されます。

妊娠中は、外科処置、薬剤、レントゲン撮影などへの配慮が必要です。緊急性が低いインプラント治療は、出産後や授乳期終了後に検討することが多いでしょう。

2.費用や期間のデメリット

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2-1 原則として自由診療なので費用が高い

インプラント治療は、原則として自由診療です。そのため、保険診療の入れ歯やブリッジと比較すると費用が高額になりやすい傾向があります。

費用の目安:約35万円~50万円
※2026年時点のEPARK歯科掲載情報を参考に編集部集計

2-2 医院によって費用が異なる

自由診療では、歯科医院ごとに料金設定が異なります。使用するインプラントの種類、設備、検査内容、手術方法、保証やメンテナンス体制によっても費用は変わります。

費用だけで判断せず、事前説明の内容、検査体制、衛生管理、術後のメンテナンス体制なども確認しましょう。

2-3 治療期間が長くかかる

インプラント治療では、人工歯根を埋め込んだあと、骨と結合するまで待つ期間が必要です。さらに、CTなどによる検査、診断、噛み合わせの確認、必要に応じた骨造成などを行うため、治療期間が長くなることがあります。

治療期間は数か月程度とされることがありますが、骨の状態や治療計画によって異なります。条件が合う場合は、手術当日に仮歯を入れる方法が検討されることもあります。
詳細は歯科医師に確認しましょう。

3.治療後に気を付けたいこと

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3-1 定期的なメンテナンスが必要

インプラントは装着して終わりではありません。長く使用するためには、毎日のブラッシング、歯間ブラシ、デンタルフロスなどによる清掃に加え、歯科医院での定期的なメンテナンスが必要です。

清掃不良が続くと、インプラント周囲の歯ぐきや骨に炎症が起こるインプラント周囲炎を発症することがあります。進行するとインプラントを支える骨が失われ、インプラントの除去が必要になる場合もあります。

3-2 口臭が強くなることもある

インプラント治療後に口臭が強くなった場合、清掃不良やインプラント周囲炎、上部構造の緩みなどが関係している可能性があります。

インプラントと人工歯を連結する部品が緩むと、すき間に汚れがたまりやすくなることがあります。口臭を指摘された、違和感がある、歯ぐきが腫れるといった症状がある場合は、治療を受けた歯科医院で確認してもらいましょう。

4.それでもインプラントが選択肢となる理由は?

4-1 失った歯の機能や見た目を補う選択肢になる

インプラントは、歯の根が残っていない場合でも、顎の骨に人工歯根を埋め込むことで歯を補う治療法です。1本だけ歯を失った場合から、複数本の欠損まで、症例によって選択肢になります。

4-2残っている歯への負担を抑えやすい

ブリッジでは、失った歯の両隣の歯を削って支えにする必要があります。一方、インプラントは欠損部に独立して人工歯根を埋め込むため、隣の歯を削らずに治療できる場合があります。

4-3 見た目や機能性に配慮できる

インプラントの上部構造には、周囲の歯に近い色調の素材を選べることがあります。見た目や噛み心地の面で自然に近い仕上がりが期待されます。

ただし、見た目や機能の回復には個人差があり、骨や歯ぐきの状態、噛み合わせ、メンテナンス状況によって結果は異なります。

5.まとめ

インプラント治療には、周囲の歯を削らずに失った歯を補えるなどの利点があります。一方で、外科処置が必要であること、費用が高額になりやすいこと、治療期間が長いこと、継続的なメンテナンスが必要であることなどのデメリットもあります。

不安がある場合は、インプラント治療に対応している歯科医院や大学病院などで相談し、複数の治療法を比較したうえで判断しましょう。

 

【参考サイト】
・歯科インプラント治療指針
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/shika_hoken_jouhou/dl/01-01.pdf
・日本口腔インプラント学会 口腔インプラント治療指針2024
https://www.shika-implant.org/shika/wp-content/uploads/2024/03/shishin2024.pdf
・日本口腔インプラント学会
https://www.shika-implant.org/

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監修医野崎康弘先生

医療法人社団 医康会 ジェイエムビル歯科医院 院長

■院長経歴

1990年 日本歯科大学 卒業
1990年~1995年 医療法人社団医恵会 勤務
1996年 ジェイエムビル歯科医院 開院

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