口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)などによって起こる感染症です。症状が出ている時期は感染力が高く、赤ちゃんへ感染する可能性があります。特に新生児では重症化することもあるため注意が必要です。
ただし、感染しても症状が現れない場合もあります。ここでは、赤ちゃんに感染した場合の症状の見分け方や、感染予防のポイントについて解説します。
この記事の目次
1.そもそも口唇ヘルペスってどんな病気なの?

誰でも口唇ヘルペスになる可能性がある
ヘルペスウイルスに感染していても症状が現れない方もいますが、疲労やストレスなどによって免疫機能が低下すると再発することがあります。
感染経路は主に接触感染で、水疱内部の液体に含まれるウイルスが皮膚や粘膜に付着することで感染します。キスやタオル・食器の共有などには注意が必要です。
また、水痘・帯状疱疹ウイルスもヘルペスウイルス科に属しますが、口唇ヘルペスの主な原因である単純ヘルペスウイルスとは異なる種類です。そのため、水痘ワクチンが口唇ヘルペス予防になるわけではありません。
免疫力が低下したときに症状が出る
初感染時や再発時には、免疫機能の低下をきっかけに症状が現れることがあります。症状の程度には個人差がありますが、初感染時のほうが症状が強く出る場合があります。
疲労、体調不良、ストレス、紫外線刺激などが再発の誘因になることがあります。
場合によって症状に違いがある
患部の違和感やピリピリ感のあと、赤みや小さな水疱が現れます。通常は1~2週間程度でかさぶたになり、治癒に向かいます。
幼少期の感染では症状が軽い場合もありますが、大人になってから初感染した場合は、発熱やリンパ節腫脹など全身症状を伴うことがあります。
2.気をつけよう!赤ちゃんへの感染

赤ちゃんの感染でも、まれに重症化する
新生児や乳児は免疫機能が未熟なため、まれに重症化することがあります。
哺乳力低下、元気がない、発熱、お口周囲の水疱などの症状がみられる場合は、早めに医療機関へ相談しましょう。
注意が必要な症状
・新生児ヘルペス
全身状態の悪化、呼吸状態の変化、黄疸などが現れる場合があります。重症化すると脳炎などを引き起こすこともあるため注意が必要です。
・ヘルペス性歯肉口内炎
高熱や歯ぐきの腫れ、お口の中の水疱・潰瘍などがみられることがあります。痛みにより水分摂取が難しくなり、脱水につながる場合もあります。
3.赤ちゃんに感染させない予防法

発症中は感染対策が必要です
発症しているときは、次のような点に気をつけましょう。
特に赤ちゃんに接触するときには要注意です。
・タオルや食器を共有しない
・患部に触れた後は石けんで手洗いをする
・必要に応じてマスクを着用する
・患部をむやみに触らない
・キスや頬ずりは避ける
日頃から健康的な生活を心がけましょう
再発予防のためにも、十分な休養やバランスのよい食生活を意識しましょう。
・栄養バランスを意識した食事
・十分な睡眠
・ストレス管理
・紫外線対策
妊娠中や産後のお母さんは特に注意が必要です
妊娠中や産後は体調変化により再発しやすい場合があります。症状がある場合は自己判断せず、医師へ相談しましょう。
また、母乳による感染リスクは低いとされていますが、授乳時の接触感染には注意が必要です。
4.まとめ
口唇ヘルペスは赤ちゃんへ感染する可能性がありますが、適切な感染対策を行うことでリスク軽減につながります。
赤ちゃんに発熱や哺乳低下など気になる症状がある場合は、小児科、皮膚科、必要に応じて歯科医院に相談しましょう。
【参考サイト】
・厚生労働省
https://www.mhlw.go.jp/
・日本皮膚科学会
https://www.dermatol.or.jp











