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この記事の目次

口角が下がる原因

出っ歯(上顎前突症)

口角が下がっている人は、同時に出っ歯であることが多々あります。この出っ歯とは、専門的には上顎前突症と言って、上の顎の骨が前方へ突出する病気になります。口が前のほうに突き出ることによって、相対的に口角が下がって見えるのです。

しゃくれ(下顎前突症)

いわゆるしゃくれ顎や受け口の人も、口角が下がって見えます。専門的には下顎前突症と言いますが、これは下顎が前に突出している状態を指すものです。下顎が前に出ると、下顎が上顎にかぶさるような形になります。
正面から見ると、下唇が上唇にかぶさるようになるので、相対的に口角が下がってしまうのです。

口周りの筋肉の衰え

口輪筋など、口周りの筋肉が衰えると口角が下がります。口角がクッと上に上がるようになるにはある程度口周りの筋肉が必要ですが、口周りの口輪筋が弱まると口角を上に上げることができず、口角が下がってしまうのです。
口周りの筋肉の衰えは、口角などの見た目の問題だけでなく、口呼吸や虫歯になりやすいなどの悪影響の原因です。
筋肉の衰えなので、しっかりと鍛えればまた口角を上げることも可能になります。「元来こういう顔つきなのだ」と思い込んでいる人も、口周りの筋肉の様子を調べれば、それが原因である可能性もゼロではありません。

歯並びに対するコンプレックス

歯並びにコンプレックスがあると、知らず知らずのうちに自分の笑顔に自信がなくなります。笑顔という表情を作るには、口角を上げなければ作ることができません。もし、歯並びなどにコンプレックスがあるなら、あなたは知らないうちに口角を上げて笑うのを控えてしまっているかも…。
笑顔になれない人は前述したように口周りの筋肉が衰え、口角が下がりやすくなるので、少し振り返ってみましょう。あなたは笑顔を作るときに口角を上げていますか?もし口角を上げていないのであれば、口角を上げて笑顔をつくる習慣をつくってみるといいでしょう。

口角一つでイメージが変わる!

口角の上下が印象を左右する

もし、あなたと同じ輪郭、同じ髪型、同じ顔をしている人がいたとします。このとき、印象が良いかどうかは、実は表情によって大きく左右されるのです。口角が上がっているか下がっているかで、同じ顔立ちやヘアスタイルでもかなり違う印象を与えます。
例えば、口角が下がった状態をイメージしてみてください。この顔を正面から見ると、「へ」の字型に口が曲がるので、それが作用して不機嫌そうに見えてしまいます。口角が上がっていると、逆「へ」の字型になりますが、こちらは明るく印象がよくなります。
口角が上がっているか下がっているかで、真逆の印象を与えてしまうことになります。
顔のバランスとしても、口角が下がっていると良くないことが多いようです。

口角を上げるための対処法

口角を上げるトレーニング

1)割り箸を横に渡して奥歯で噛み、口角を上げるように意識します。そしてそのまま30秒間キープしましょう。そして、割り箸を噛んだり休んだりを繰り返し、全部で3回行います。

2)片方の目をウインクしながら、目と口を近づけるように口角を引き上げます。これを左右行いましょう。次に、ウインクしながら今後は舌先を出し、目に近づけます。口を閉じ、舌先を上下の歯茎を舐めるようにして円を描いてください。

3)口を閉じて片方の頬だけに空気を入れてふくらませます。これを左右繰り返してください。口角を意識しながら上顎の上のほうに空気を集めてふくらませましょう。

 

歯列矯正

口角が下がって見えるのは、1章で触れたように歯並びや噛み合わせが関係しています。
そのため、歯列矯正をして歯並びや噛み合わせをよくすることで口角を下げる原因がなくなり、自然と口角が上がって見えるようになります。
もし噛み合わせが悪いなどの問題があるのなら、歯列矯正を一度検討してみるといいでしょう。きれいな歯並びになると、自然と微笑んだような優しい口元に変わりますよ。

■ワイヤーブラケット矯正

ワイヤーブラケット矯正は、歯にブラケットという装置をつけて歯列を整える方法です。きめ細かに調整することができるので、一般的に、大きく歯を動かす歯列矯正を行うとするとワイヤーブラケット矯正を用いられることが多いです。
ブラケットは金属製のメタルブラケット、矯正中の見た目にも配慮したセラミックでできたブラケット、歯の裏側にブラケットを装着する裏側矯正(リンガルブラケット矯正)などの種類があります。中でも裏側矯正は、出っ歯の矯正に向いている治療法です。

■マウスピース矯正

マウスピース矯正は、ワイヤーブラケットなどの装置を歯に固定すること無く治療することができます。取外し可能なマウスピースを使った矯正治療なので、歯列矯正の見た目が気になる人にはおすすめです。また、装置を付けた際に感じる口の中の違和感なども軽減されています。
ただし、マウスピース矯正は一定時間装着しないと作用が期待できません。ワイヤーなどで引っ張る治療ではないので、歯を動かせる幅にも限界があります。マウスピース矯正は誰でも作用が出るものではありませんので、すべての人が受けられないという点はデメリットです。

■セラミック矯正

きれいな口元のラインを作れば、下がった口角を引き上げることができます。そこで、歯医者さんによってはセラミック矯正を併用する場合も。この治療は、歯並びに問題のある部分を削って、その歯に被せ物をして治療する方法です。
曲がった歯などを抜歯したり、ワイヤーブラケットなどで動かして治療するのではなく、余分な部分を削って、セラミックの被せ物で補填するため、数ヶ月などの比較的短い時間でも治療できます。
ただし、この治療法は歯を削りますので、天然の自分の歯を傷つけなければいけないのがデメリットになります。また、場合によっては抜歯が発生することもあるので、治療方針は事前に必ず確認しておきましょう。

生活習慣を見直す

口角が下がっているのを改善するには、日々の中で知らず知らずに行ってしまっている悪癖を正すことも大切です。どんな癖があるかは、以下の項目を参考にしてみてください。

■口呼吸

口呼吸をしていると、口が前に突出しがちになります。唇が閉じていない時間が長いので、口周りの表情筋が緩み、口角が下がる原因に。できるだけ鼻呼吸をするように努めてみてください。もし、鼻炎などで鼻呼吸が難しいのであれば、将来的なことを考えて、鼻炎の治療もきちんとするようにしましょう。

■頬杖

頬杖をつくと、顎の関節や顎の骨に圧力や負担がかかります。テレビを見るときや食事をするときなど、もし頬杖をつく癖があるようなら、できる限り意識して頬杖をつかないよう気をつけるといいでしょう。

■舌先で前歯を押す

舌は意外と強い力がかかります。前歯を知らないうちに前に押していることがあれば、それが原因で歯並びが乱れて噛み合わせが悪くなっている可能性もあるので注意しましょう。

■よくものを噛まない

食事をするときによく物を噛まない、柔らかいものばかり食べているなどの特徴があれば、顎周りの筋肉のバランスが乱れている可能性があります。
また、片方だけの歯で噛む癖なども、左右の口角の高さに違いが出てしまう原因になるので注意が必要です。

■爪噛み、唇を噛む癖

爪噛みや唇を噛む癖も、歯並びを乱したり、顎に負担をかけたりと良くない影響をもたらします。できる限り意識してみましょう。

まとめ

歯並びを整えれば、あなたの「へ」の字型の口が改善され、口角を引き上げることができるかもしれません。「顔のイメージを変える、口角を上げるなどの改善には美容整形が必要だ」と考える人もいるかもしれませんが、実は歯列矯正などの対策によって、口角を下げている原因の根本的な改善をすることが大切なのです。
口角アップのトレーニングだけでは大きく改善することは難しいかもしれませんが、不安の残る美容整形などを検討する前に、健康的な面でもメリットが大きい歯列矯正を検討してみることもオススメします。

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2022-08-16T15:06:07+00:00