※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
部分矯正とは
◆前歯だけを矯正する
歯の矯正とは、歯全体に矯正装置を着けなければならない印象がありますが、例えば前歯の歯並びだけを治したいということであれば部分矯正がおすすめです。
部分矯正は、歯並びを治したい箇所にだけ矯正装置を着けて行う矯正方法です。全体矯正とは違い一部分にしか矯正装置を着けませんから違和感も少なくなるほか、費用も比較的抑えられ、治療期間も短くて済むのです。
また、矯正時に気になる痛みについても抑えることができるため、全体矯正のイメージを持って治療をためらっている方にはおすすめの方法です。前歯の部分矯正を行うだけでも顔の印象はかなり違ってきます。見える部分だけを治したいなら、前歯の部分矯正を受けてみてはいかがでしょうか。
費用と治療期間の比較
ブラケット矯正
ブラケット矯正とは、歯の表面にブラケットと呼ばれるものを装着し、それをワイヤーでつないで少しずつ歯の位置を変えていく方法です。表側から力を加えて歯を動かしていくため、前歯の歯並びのくずれがひどいときに有効です。使用される素材は金属製のメタルブラケットが主流です。しかし、見た目に目立つのが嫌という方のために、ブラケットやワイヤーをセラミック製のものに代えることもできます。
セラミックブラケットは金属アレルギーの方にも適した方法といえるでしょう。ただし、その場合装置に追加費用がかかってしまうため、使用したいときには医師によく確認しておくことをおすすめします。数ある矯正治療の中でも歯の動きが速いため、治療期間が短く済む方法です。
費用 | メタルブラケット 30万~50万円程度 (セラミックブラケット メタルブラケット基本費用+5万~20万円) |
期間 | 3ヵ月~1年程度 |
リンガルブラケット
リンガルブラケットとは、歯の表面ではなく裏側にブラケットとワイヤーを装着して矯正を行う方法です。装置を歯の裏側に装着するため表面から見ても目立ちにくいのが特徴ですので、見た目を気にする方には嬉しい治療法であるといえるでしょう。
ただし、舌に近い場所に装置があることから、違和感が強くなってしまうという一面もあります。通常のブラケット矯正よりも歯を動かすのが難しく、歯並びによっては歯に隙間を作るなどの治療を行ってから装着しなければならないこともあります。そのため、リンガルブラケットができない歯並びの方もいます。また治療期間についても若干長くかかってしまう場合があります。
費用 | 40万~60万円程度 |
期間 | 半年~2年程度 |
マウスピースを使う方法
マウスピースは上記2つのブラケットを使用する方法とは異なり、歯の形に合わせたマウスピースを装着して矯正を行います。
素材は透明か半透明なものが用いられますので、装置が見えて目立つという悩みも解消でき、矯正していることに気づかれにくいというメリットがあります。
さらに取り外しができることから、掃除がしやすく装置と歯を清潔に保てるため、歯周病などのリスクも少なくて済みます。金属を使いませんので、金属アレルギーの方も取り入れやすい矯正方法です。歯を動かす力が比較的弱いため、歯並びのくずれが比較的軽めの方におすすめされます。また、連続して装着する時間が短くなることもあり、治療期間も若干長めになってしまうという面があります。
費用 | 30万~40万円程度 |
期間 | 1年~1年半程度(※取り外し可能のため個人差が大きい) |
部分矯正のメリット
費用が抑えられる
全体矯正に比べると部分矯正は装置をコンパクトにすることができるため、必然的に装置にかかる費用を抑えることができます。
また治療期間も全体矯正より短期間で済みますので、その分、通院費などを含め総合的な費用も抑えることができるのです。使用する装置だけではなく、歯の状態などによっても治療費の総額は変わってきますので、前歯の矯正を考えているのであれば一度医師に相談してみましょう。気になる部分だけの矯正であれば、費用をかなり抑えることができるかもしれません。
短期間での治療
部分矯正の場合は、治療期間も比較的短期間で済むのが嬉しいところです。
全体矯正の場合、歯全体を少しずつ動かして全ての歯の歯並びを正すので、治療には最低でも2年~3年程度かかってしまうこともあります。
それと比較すると部分矯正は大抵の場合どの方法をとっても2年以内には治療が完了し、早い場合だと半年もかからないケースもあるのです。矯正装置からできるだけ早く解放されたいという方も多いでしょうから、部分矯正であれば期間についてもかなりメリットが大きくなるでしょう。
気になる所だけ治せる
前歯から奥歯全体の歯並びを矯正する場合は、その分治療が大掛かりになります。その点、部分矯正は気になる所だけを治療できるため、効率的といえるのです。
また全体矯正では歯全体に力をかけるため痛みもそれなりにありますが、部分矯正は一部だけに力を加えるので、痛みも比較的軽くて済みます。
部分矯正のデメリット
部分矯正では治せない場合もある
前歯の上下が空いてしまうくらい噛み合わせが悪かったり、受け口だったり、出っ歯だったり症状はさまざまです。状態によっては、部分矯正ではなく、全体矯正をする必要があります。まずは、口腔内をチェックしてもらい適した治療方法を提案してもらいましょう。
場合によっては全体矯正の方が綺麗な仕上がりに
費用が高額になってしまうため、部分矯正を検討したい気持ちも分かります。しかし。全体矯正は全体を固定できるため、全体矯正の方が綺麗な歯並びになる場合が多いです。
歯を削る量が多く、しみやすくなる
歯を綺麗に並べるために歯を削ります。全体矯正に比べ、部分矯正は歯を削る量が多くなる場合もあります。削られた歯の内部(象牙質)が反応し、しみやすくなってしまうこともあります。健康的な歯を保つためにも、なるべく歯を削らない、抜かない方法を探すのがおすすめです。
噛み合わせは解消されないことも
部分的な歯並びを整える治療方法であるため、全体の噛み合わせの改善はできません。また、部分的な歯並びを整えることでその他の歯に隙間ができてしまう可能性があります。部分矯正で低コストに収めたくとも、重度の出っ歯や噛み合わせが悪い方は全体の矯正をおすすめします。
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