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歯ぎしりは歯を傷めるだけでなく、顎の関節などにも負担をかける行為です。放っておけば顎関節症などの別の疾患へ発展する可能性も。寝ている無意識の間に起こる行為なので、放置せずに、きちんと対処するようにしましょう。

この記事の目次

歯ぎしりの原因とは?

心因性のストレス

歯ぎしりは心因性のストレスなどが原因で発生します。入学した、転職した、引っ越したなどの環境に変化が起こる時、比較的多くの人が歯ぎしりを経験します。はぎしりはこのように、誰の身にでも起こる可能性があるもので、ちょっとした変化や心への負担がきっかけとなって起こります。

歯並びが悪い

歯ぎしりは歯並びのいい人でも発生しますが、実は噛み合わせが悪いと、それがはぎしりの原因になることがあります。噛み合わせが悪いと、歯の摩擦が大きくなります。それが原因で、寝ている間に歯ぎしりが発生することがあるのです。

虫歯や歯周病が急に進行する

虫歯や歯周病があり、それが急に進行することがあると、歯が溶けたり歯茎が下がったりして噛み合わせに影響が出ます。噛み合わせが悪くなれば、上で述べたように歯ぎしりしやすい状態になるのです。

食いしばりのクセがある

日頃から力を入れて重い荷物を持つなどの習慣がある人は、食いしばり傾向にあります。食いしばりのクセがある人は、就寝中も筋肉が緊張し勝ちになり、歯ぎしりが発生しやすくなります。
もし、日頃から重い荷物などを運搬する仕事をしていたり、介護職などで入所者の人を抱きかかえたりするような仕事をしているなら、それが食いしばりを発生させて、歯ぎしりへと発展させている可能性があります。

顎の周りに急激な変化がある

上記以外の何らかの理由で顎周りに急激な変化があると、それが原因で歯ぎしりが発生しやすくなります。急な変化はとくに噛み合わせに悪影響を与えるのです。

歯ぎしりの原因はまだまだ不明点が多い

実際、歯ぎしりの原因は確実なものがありません。考えられる原因がストレスと噛み合わせです。この2つにつながる要因があれば、それが間接的な原因となるのです。確かな原因は追求できないかもしれませんが、もし、思い当たることがあるなら、その原因を排除する努力をしてみましょう。

歯ぎしりの治療とは

ストレスの解消

ストレスがある場合は、ストレス解消を積極的に行うといいでしょう。リフレッシュする時間を持つ、休みを取るなど、できることでかまいません。学校入学や転職など、環境が変化した際には、少し注意して過ごすといいでしょう。
大切なのは、歯ぎしりをしている、それがストレスかもしれないと自覚することです。日頃から注意をしておけば、歯ぎしりがストレスのバロメーターとなり、自己管理のヒントになるかもしれません。
もし、あなたの生活の中で強いストレスがあるならば、心療内科や精神科などで一度診てもらうことも視野に入れておきましょう。歯ぎしりとの関係も合わせて診てもらえれば、専門的な見地から的確な改善法を見つけられるはずです。

マウスピースでの対処療法も

歯ぎしりをしてしまう場合は、スプリントと呼ばれるマウスピースを使って歯がダメージを受けないように防護することができます。しかし、どんなマウスピースでもいいわけではなく、必ず歯医者さんで自分に合ったマウスピースを作ってもらってください。
既製品のマウスピースが市販に販売されていますが、噛み合わせや歯ぎしりの悪化の原因になることもあるので、必ず自分専用のマウスピースを使うようにしてください。

歯列矯正で歯ぎしりのリスクを減らす

噛み合わせが悪いと、ある一部の歯だけに負荷がかかってしまいます。そのため、歯列矯正で歯並びや噛み合わせを整えて、歯ぎしりしにくいかみ合わせへと矯正するといいでしょう。
また、噛み合わせが整っていれば、たとえ歯ぎしりしても歯ぎしりのダメージを最小限に減らせるようになります。悪い噛合せでは大幅に歯が削れてしまったりするので、事前にできる工夫をしておきましょう。

自己暗示療法で改善を

歯ぎしりを行わないようにしていくなら、自己暗示療法を行ってみるのもいいでしょう。自己暗示療法は、以下のようなやり方で行います。

1.唇を閉じます。
2.そのまま上下の歯を離しましょう。
3.顔〜肩の筋肉の力を抜きます。

歯ぎしりや食いしばりは、必ず上下の歯がすり合うようにかち合ってしまう状況です。自分で意識して上下の歯と歯が触れないように自己暗示療法を行えば、歯ぎしりや食いしばりの癖は減っていくでしょう。

咀嚼筋のマッサージ

歯医者さんによっては、筋肉のマッサージをすると効果があるとしています。ものを噛む時に使う咀嚼筋を、頬と口の中の両側からマッサージします。咀嚼筋のこりをほぐし、歯ぎしりを緩和させます。

ボツリヌス菌注射治療

注射によってボツリヌス菌を咬筋へ注入し、緊張した筋肉をほぐします。これにより歯ぎしりを緩和させます。

歯ぎしりのリスクを理解しておこう

歯が痛む・しみる

歯ぎしりをすると、歯に強い力がかかります。歯ぎしりにかかる力は、数十kgないしは100kg以上と言われており、かなり強い力が歯や顎にかかります。寝ている間に、知らず知らずのうちに負担がかかりますので、歯ぎしりが改善されなければどんどんと負担が積み重なることでしょう。
歯ぎしりではの表面が削れると、エナメル質が剥がれて、象牙質がむき出しになり、歯が無防備な状態になってしまいます。これが原因で歯が痛くなったり、染みやすくなり、生活の中でも支障を感じるようになります。

詰め物や被せ物が取れる、破損する

上記で説明したように相当の強い力がかかります。この強い力に詰め物や被せ物が絶えきれないと、取れてしまったり、破損してしまったりします。とくに、被せ物などに使われるセラミック素材などは強い力には耐性がありません。例え金属の詰め物だったとしても、歯ぎしりの強い力と振動などで外れてしまうことがあります。

顎が痛くなる

数十kgの力がかかるので、歯ぎしりが習慣化していると顎関節症になることがあります。顎関節が痛かったり、口の開閉に違和感があれば、それらの症状は歯ぎしりが原因かもしれません。

歯が割れる

歯ぎしりが長期間続いている場合は、虫歯などで歯がもろくなっていると、歯ぎしりの強い力で歯がすり減るだけでなく、割れてしまうこともあります。もし虫歯などもあって歯ぎしりもあるという人は、最悪歯を失うことにもなりかねません。早めに歯ぎしりに対する対策を取りましょう。

歯茎が痩せる

歯ぎしりをすると、強い力が歯茎を刺激して、歯茎が痩せていくことがあります。歯茎が痩せれば歯の健康が脅かされたり、歯周病などのリスクが高まる可能性も…。悪影響が口の中に表れる前に、歯ぎしり改善の対策をしていきましょう。

肩こりや偏頭痛

歯ぎしりするときは、顎周りの筋肉が緊張してしまいます。これが寝ている間長期間続くことになれば、肩こりや偏頭痛の原因になることも。もし、顎周りなどに疲れを感じているのならば、それは歯ぎしりが原因かもしれません。

エラが発達する

歯ぎしりは奥歯を噛みしめるように力が入ります。顎にも負担がかかり、緊張状態が続くことに…。このような歯ぎしりが長期間続いてしまうと、それが原因で筋肉が発達し、それが影響して顔が大きくなってしまう可能性があります。
エラ部分などが肥大しているように感じるなら、もしかするとそれは歯ぎしりが原因かもしれません。

まとめ

歯ぎしりはまだまだ原因がはっきりしていない症状です。それでいて、悪影響はたくさんあるので、なるべく考えられる対処法があるなら、できる対策はしておきたいものです。特に、歯並びが悪い、噛み合わせに異常があるという自覚があれば、歯列矯正等できちんと治療しておくと自分の歯を守ることにもつながります。
歯ぎしりはなかなか自分では気づけないことでもあります。もし、家族と一緒に暮らしているのであれば、寝ている時の様子を見てもらい、確かめてもらうといいかもしれませんね。

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2022-08-16T13:18:49+00:00