お子さまの歯を健やかに保つには、乳歯期の過ごし方が重要です
乳歯を健やかに保つことは、後の歯の状態にとって非常に大切です。乳歯には丈夫な永久歯を生やすための準備の役割や、永久歯を正しい位置に導く役割があります。加えて、あごの骨の成長や知能の発達、正常な噛み合わせの形成にも影響を及ぼします。
また、永久歯が生え始めた頃は、乳歯と永久歯が混在して歯並びがでこぼこしてしまう傾向がある他、表面が粗く汚れが付きやすくなります。つまり、虫歯になりやすいデリケートな時なのです。ですので、親御さまには永久歯が生え揃うまでは、特に歯の状況に注意していただきたいと考えています。
その他にも「永久歯が生えてこない」「乳歯が抜けない」など、この時期はトラブルが付き物です。お子さまの歯に異常を感じたら、早めにご相談ください。
小さなお子さまのお口はとてもデリケートです。そのため、周囲の大人の方からお子さまに虫歯菌が移らないよう、気を付ける必要があります。虫歯菌に感染しやすい時期は、おおよそ生後1歳7カ月から2歳7カ月の間です。この間に、お子さまとの箸やスプーンの共有などを控えることで、成長した時の虫歯の本数を抑えられるかもしれません。
また、24歳前後を過ぎると新しくできる虫歯は減っていくケースが多いです。ですので、乳幼児期は虫歯菌の感染に注意した上で、成人するくらいまでお口のケアにしっかりと取り組むと、虫歯になりにくいお口を保てる可能性が高くなります。小さなお子さまがいらっしゃる親御さまは、参考にしていただければ幸いです。
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