声を大にして言いたいのは、インプラント治療(※)は総合的な歯科治療の一部だということです。歯がないからといって単純にインプラントをしてしまうと、インプラント本体がいくら上手に出来上がっていても、お口の状態は悪化してしまうことがたくさんあります。インプラントがしっかり役に立つためには、まずはお口の全体を見た上で本当にインプラントが必要かを考えることが第一で、それから細かいところを見ていくべきです。「木を見て森を見ず」といった状態にならないように、全体を見てから細かいところも見ることによって、初めてインプラント治療が活きてきます。他の歯にとっても悪影響のないようにインプラントを行っていくことが大事なのです。
インプラントは基本的には末永く使っていただくものですので、お口の中が将来どのように変化していくのかを予測し、それにどのように対応していくか、どのように管理していくかというようなプランを立てることも重要だと思います。総合的な歯科治療として、インプラントは全体的・多角的に見て行っていくべき治療法です。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
当院で使用しているアストラテック社のインプラントは、インプラント発祥の地であるスウェーデンで産まれたインプラントの一つです。
また、出荷数が多いだけではなく、先駆けとなったインプラントの欠点を多様な試行錯誤を繰り返して改善されてきました。
このアストラテック社のインプラントは、人体となじみがよく骨組織と結合する特質を持つチタンでつくられており、高い連結も強みです。
さまざまな部分に適用できるため、幅広い治療に対応可能です。また、シェア率の高いメーカーの商品ですので、品質も安定していますし、日本中どこに行っても取り扱いのある歯科がございます。インプラントも会社によっていろいろありますが、将来的にも部品の供給が安定しており、品質性が良いと考え取り扱っております。
インプラントは歯科治療の一つでしかなく、インプラントだけが外科処置ではありません。インプラントの治療は不十分な診査・診断・治療計画で行った場合、役に立たない、かえって害になる場合があるだけでなく、そもそも必要ない場合もあります。インプラントは残る歯の隣に埋入するため、インプラントの外科処置を行う前に、歯を失う大きな要因となる歯周病の処置をしっかり行うことが重要です。外科手術のみを追求していると、インプラント治療に成功しても、歯科治療そのものに失敗することもありえます。
しっかりと噛めて、長持ちするインプラントにするためには、噛み合わせも重要です。不適切な噛み合わせで、入れる前より噛めなくなってしまったり、インプラントと噛み合う歯が折れてしまったりしては元も子もありません。
またインプラントを入れた後に定期的な管理を行わないと、インプラント周囲炎を引き起こし、お口の状態をより悪化させてしまうこともあります。長きにわたってインプラントを大切に守っていくためには、歯科衛生士によるメンテナンスを行うことも大事です。
1
カウンセリング・検査
患者さまに説明して同意を得てから検査を行い、お口の中の状態やレントゲン写真を基に、まずインプラント治療が可能かどうか検討します。
2
診断・説明
精密検査での資料を元に診断し、より詳しい治療計画のご説明をします。
必要に応じて、ワックスで最終的なかぶせ物を作った模型を用いて治療計画の説明をします。
3
術前処置
インプラント治療を行う前に、むし歯や歯周病の治療を行い、骨がなければ骨を作り、粘膜がなければ粘膜を作るなど、
口腔内環境を整える治療を行います。
4
インプラントの埋入手術
インプラントを顎の骨に埋入します。1回法ではインプラントを埋入した後、臨時アバットメントを取りつけ、
2回法ではインプラントを埋入してからいったん歯ぐきで包み、アバットメントは後日取りつけます。
5
骨との結合等までの期間
インプラントは、骨としっかり結合されるまでの期間がかかります。
この期間中、前歯には仮歯を入れることができるので、日常生活には支障がありません。
6
アバットメント(連結部品)の取り付け
1回法では、インプラントが骨組織に結合した後に臨時アバットメントを最終アバットメントと置き換えます。
2回法では、簡単な切開により歯ぐきを開いてアバットメントの取りつけをします。このとき歯ぐきを増やす手術を行うこともあります。
7
インプラント上部構造の作製
インプラントの部分を含めたお口全体の型取りを行い、色と形に特に注意を払いインプラントの歯の部分を作ります。
人工の歯をアバットメントに装着して完成です。
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