さまざまある歯科治療の中で、特に力を入れて学んできた分野はございますか?
吉原院長:
全般的にさまざまな治療について学んできました。どれか一つの治療に注力するのではなく、万遍なく治療を行いたいというのが私の考えです。どの治療においてもしっかり対応できるように研鑽を積んでおくことで、患者さまがどのようなお悩みでお越しになったとしても柔軟に対応することができると思います。
今まで診てこられた患者さまの中で特に心に残っている方や、印象的な出来事はございますか?
吉原院長:
たくさんいらっしゃいます。半年や一年近く治療に通っていただいている患者さまが良くなり、治療が終了すると大変感慨深いです。もちろん、治療の初めの段階で計画を立てる際、長くなることも想定して説明はしていますが、私を信じて通ってくださるということは、そこに信頼関係があってこそだと思います。「これまで私が行ってきたことが間違ってなかった・・・」と思わせてくれる患者さまがたくさんいて幸せです。
歯科衛生士Y・W:
歯科衛生士になりたての時は汚れを取って、口腔内が綺麗になる事が患者さまの為だと思い、腫れている歯肉等でも構わず触ってしまい、痛がっていても患者さまの為だと思って進めてしまっていました。しかし、ある日とある患者さまから「痛いからもう嫌だ!」と言われました。その時に一人一人痛みの感じ方やモチベーションが違うことに気付き、患者さまとコミュニケーションをしっかり取って信頼関係を築きそれぞれの患者さまに合った方法を提案して進めるようになりました。
初めてご来院される患者さまに対して、心がけていることがありましたら教えてください。
吉原院長:
まずは「患者さまが今何に悩んでいるか」「どんな治療を望んでいるのか」をしっかりと確認することを心がけています。患者さまの現状をはっきりさせることで、その方に合った治療を提案できるからです。特に初診ではその方がどんな方なのかがわかりませんので、慎重にカウンセリングをしています。また、患者さまの緊張をほぐして、リラックスして治療に臨んでいただけるように、スタッフと院内の空間づくりをこだわっています。緊張すると痛みに対して敏感になることがあるので、負担の少ない治療のためにも、心遣いを欠かさない対応をするようスタッフに伝えています。
歯科衛生士A・I:
まず初めにユニットにお通しする時もなるべく丁寧にご案内するよう心がけています。初診の患者さまは特に半個室のユニットにお通しして、患者さまの主訴・治療計画についての相談をじっくりお話させて頂いています。初めての歯科医院に行くことは少なからず不安をお持ちでいると思うので、不安を拭えるよう患者さまが気軽に何でも聞けるような雰囲気作りを大切にしています。
歯科助手Y・T:
接し方で印象は変わりますので、言葉遣いには気をつけています。初診の方は緊張をしていることが多いため、お話しながら緊張をほぐす事から始めています。そして、どこが悪くて何を求めて来られたのかを受付から詳しく伺うようにしています。不安感や緊張感が大きい方には、診療室にご案内する前に特に気を配って励ますようにしています。
スタッフ教育やコミュニケーションの面で力を入れているのはどんな所でしょうか。
吉原院長:
掃除や滅菌など、とにかく院内を清潔に保つことを心がけてもらっています。患者さまが不快感を持たずに治療を受けていただける環境づくりはとても大切にしています。
歯科助手Y・T:
私は歯科助手の新人教育を担当しておりますが、わからないことはすぐ聞くように指導しています。診療中で手が離せずその場できちんと詳しく説明できなかった場合は、後々しっかり時間をとって一緒におさらいします。一人一人その人に合ったペースがあるので、こまめに今日はこれ位教えても大丈夫かなど聞くように心がけています。
この街の好きな所や特徴はありますか?どんなところでしょうか。
歯科衛生士A・I:
駅の近くは開発が進んでおり、バス通りはお店も多くとても利便性が良いです。一方で住民の方は長く地元に住んでいる方も多いのでまるで下町のようにあたたかいアットホームな地域の結びつきが気に入っています。大好きなこの地域に貢献できる仕事なのでこれからも頑張っていきたいです。
人生においてのターニングポイントはどんなところでしたか?
歯科衛生士K・I:
学校を卒業して歯科衛生士の初日、口腔ケアをさせて頂いた患者さまに緊張で手が震えてしまい「顔に手が当たってる!歯ブラシ痛い!」と言われる程散々な結果で、ガックリ肩を落とし涙したのを覚えています。その苦い経験が私の意識を変え、患者さまの立場に寄り添った考え方や知識技術の向上意欲を奮い立たせてくれたように思います。まだまだ未熟ではありますが、ここまでこれたのも、沢山の方に支えられたおかげです。これからもその経験を糧に感謝を忘れず頑張っていきたいです。ありがとうございます。
歯科衛生士M・S:
二度の妊娠出産を経て二人の子供の親となったことです。
二度のマタニティーライフで、つわりやホルモンバランスの影響で口腔内環境の変化が起こることを身を持って経験しました。また、二人の子供の育児をしていくうえで、子供だからと一括りの対応ではうまくいかない事を学びました。これらの経験や学びを、これからも医院にいらっしゃるお子さまやご妊娠中の患者さまに接する際に活かしていきたいと思います。
休日の過ごし方を教えていただけますか?
歯科衛生士Y・W:
休みの日は家族で海に行く事が多いです。主人はサーフィンを楽しみ、私と子供は日帰り温泉やいちご狩り等を楽しみます。雨の日は近所の生物園がお決まりです。
歯科衛生士K・I:
パワーチャージの一日。人生の中での仕事割合はとても大きく、沢山の時間を占めるので、楽しくお仕事したい!その為に休日は自分を開放しやりたいことを優先に考え過ごしています。気のしれた友人と会ったり、美味しいもの食べたり、大好きなジュエリーを見に行ったり、自然の多い公園に散歩に行ったり、ショッピングしたり♪休日は私のちからの源です。さて、明日は患者さまの笑顔を楽しみにお仕事頑張るぞー!
歯科衛生士A・I:
特別出掛けたりすることはせず、自宅でゆったり過ごす事が多いです。普段は帰りが遅く子供達と接する時間が少ないので休みの日は近所の公園でうんと遊びながら四季の移り変わりを感じたり子供の成長を実感したりします。いつもはタイムアタックな夕飯なので、家族でのんびり食卓を囲めることも大切に感じます。
歯科助手Y・T:
たまに外に遊びに行きますが、基本的に自宅で観たかった映画のDVDをみたりしてゆっくりしています。
最近嬉しかったことはありますか?
歯科衛生士Y・W:
目が不自由な患者さまと初めて接した時に、「誘導はどのようにしたらよいですか?」など聞いたら、次に来院された時に声と名前を覚えていて下さっていた事が嬉しかったです。
歯科衛生士A・I:
子供がまだ小さいので急な発熱などで突然お休みしてしまうことも少なくありません。その度に患者さまとスタッフに申し訳ない気持ちになり、仕事と育児の両立に葛藤する時期もありましたが、復帰する度にスタッフはあたたかく迎えてくれて、患者さまの中には子育てについて相談してくれる方もいます。そんな時に職場が居場所だと思えたり、子育ての経験がいきてやっぱり歯科衛生士を続けていて良かったと思いました。
健康上気を付けていることはありますか?
歯科助手M・T:
意識して体を動かすようにしています。以前は自転車通勤でしたが、徒歩圏内ということもあり、最近はウォーキングしながら通勤しています。その際、毎日ではありませんが自宅を少し早めに出たり退勤時に時間に余裕がある時に遠回りをしたりして歩数の調整をしています。
歯科助手Y・T:
ほどよい食生活です。といってもたまにヘビーなものを食べたりしてしまうのですが…。食べすぎはもちろんよくないので、できる限り野菜を取るようにしています。また、以前は電車と自転車での通勤でしたが、体を動かすために少し前から自宅から自転車で通勤するように変えました!
歯科衛生士M・S:
良質な睡眠をとることです。
なかなか長く睡眠時間を取ることが難しいので 、睡眠の質を意識するようになりました。マットレスや枕などの寝具や寝室のアロマを安眠できると評判のよいものに変更し、今までシャワーで済ませる事が多かったバスタイムも、半身浴で体を温めながら好きな本を読みつつ口腔ケアもじっくりできるという一石三鳥なリラックスタイムに変更しました。すると以前とあまり睡眠時間は変わっていないのにもかかわらず目覚めが良くなり、体と頭も朝からスッキリしている感じがするので、これからもこの習慣を続けていこうと思います。
歯医者が苦手なお子さまのために行っている工夫があれば教えてください。
吉原院長:
お子さまには無理に治療を押し付けず、ご自身が治療に前向きになれるように、のんびり進めています。やはり、大人の方と違って自ら望んで治療をしていない場合もありますから、できる限り治療をする時は治療を優先ではなく、その子自身の気持ちを大切にしてあげています。
歯科衛生士M・S:
お子さまが歯科医院に苦手意識を抱かないように注意しています。歯科医院を怖がるお子さまは少なくありません。その状態から歯科医院に対して抵抗を感じなくなるように、できる限り一人一人のお子さまのペースに合わせて診療を行なっています。何か一つを達成できたら、一緒になって喜ぶなど、歯科衛生士でありながら 、同時に保育士や母親のような感覚で接するよう心がけています。
診療のモットーはどのようなものですか?
吉原院長:
患者さまとしっかりコミュニケーションを取るようにしています。会話がなければ治療中も患者さまは緊張してしまうことがあるからです。治療に対してはできる限りリラックスした状態で、心を和ませてから治療を受けていただくためにも会話は大事にしています。お話しすることで、患者さまの心をほぐして少しでも信頼関係を築いてもらえるように努めています。信頼関係を築き、会話が自然とかわされることで、緊張もほぐれてお悩みも打ち明けやすくなると考えています。
おすすめのデンタルグッズがあれば教えてください。
歯科衛生士K・I:
おすすめは、歯と歯の間を磨く糸ようじ(フロス)と歯間ブラシです。実は入念に歯ブラシしても口腔内全体の約60%しか磨けてないってご存じですか?残り40%は、歯と歯の間で歯周病や虫歯の好発部位となります。ケアがとても重要になり、歯間ブラシや糸ようじ(フロス)の使用は欠かせないのです。沢山の種類やサイズがありますので、患者さまお一人お一人に合った道具のご提案をさせて頂きます。
先生が考える、「歯科医院選びのポイント」はどんなところでしょうか。
吉原院長:
一度も行ったことのない歯科医院から通院先を探し出す作業は、大変な苦労があると思います。歯科医院をさがしていらっしゃる方が何を重要ポイントにされるのかによって、歯科医院の選び方は大きく変わると考えています。もし、選ぶポイントが診療内容や院内の雰囲気であれば、インターネットで情報収集することから始めてみてはいかがでしょうか。それぞれの歯科医院の特色などをある程度把握し、アクセスや診療時間も含めて検討されるといいと思います。また、実際に受診された方の意見は大変参考になりますので、口コミをごらんになるのも一つの手です。実際に足を運び、スタッフや先生との相性に問題がなければ継続してもいいのではないかと思います。