治療内容｜山内歯科医院

歯の病気といえば大きく虫歯と歯周病の二つで、どちらもお口の中にいる細菌が原因で起こる病気です。そのため当院の予防歯科は、まず唾液検査をして患者さまのお口の中にいる細菌の状態を調べることから始めます。その結果、例えばミュータンス菌という虫歯の原因となる細菌が多いと診断された場合、来院回数を増やすなどの対応策をとっていきましょう。

こうした予防処置をとることで、虫歯や歯周病にかかる確率を下げることが可能です。また、定期的に通院いただくことにより、ご高齢の方に起きやすい飲み込み障害などにも歯科医師や歯科衛生士が真っ先に気付けます。虫歯・歯周病だけでなく、こうしたお口周りのさまざまな問題をケアしていくことができるのです。

年齢を重ねるほど、虫歯や歯周病、また身体機能の低下は多くなってきます。元気なうちから対応することが必要になっていくでしょう。当院は、お口周りの機能を低下させないような指導を行っていきたいと考えています。ただしその前提として、患者さまご自身が健康への意識を高めることも大切です。虫歯も歯周病も、生活習慣と大きく関わっている病気です。日々の生活における健康意識を高めるための指導も行っていければと考えています。

当院は、患者さまへの症状説明も歯周病治療の一環だと考えています。模型を使ったり、お口の中の写真をお見せしたりと、視覚的な情報でお伝えすることを心がけています。患者さまに歯の汚れを実際に見ていただくことで、治療や予防へのモチベーションを高めていただきたいのです。
具体的な治療方法としては、お口の中のクリーニングや、歯科衛生士による歯磨き指導を行っています。歯周病の基本的な治療方法は、細菌のかたまりである歯石を除去することです。当院は歯石除去を行う際、歯科用マイクロスコープを使用しています。これは歯科治療に用いる専用の顕微鏡（けんびきょう）です。目には見えない歯茎（はぐき）の奥まで見ながら歯石をとることができるため、外科処置をなるべく行わずに治療することができます。
歯周病の症状が進んだ患者さまには、定期的にご来院いただき歯石除去を繰り返し行っています。外科処置が必要となる症状でも、歯科用マイクロスコープを使用することで歯石除去だけで治療できる場合があるのです。基本的には4カ月に一度のペースでお越しいただいておりますが、症状によって通院の間隔は変わります。

インプラント治療（※）は、歯を失ってしまった箇所に人工歯根を埋め込み、その上から人工歯をかぶせる処置です。天然歯に近い見た目と機能性を補えるなどのメリットがあるものの、状態によっては処置ができないこともあるため、当院は他の治療方法も選択肢に入れ、それぞれの利点・欠点についてご説明をしています。

治療を進めることになった場合には、まず歯科用CTで顎の骨など、お口の内部の状態を立体的に検査します。問題がなければ歯茎の腫れなどが起きないよう細心の注意を払いつつ、ていねいに手術を行います。患者さまに埋め込むインプラント素材にもこだわり、日本製のものを使用するようにしました。

もちろん、院内感染を防ぐべく衛生管理も気を配っています。「歯を失ってしまったけれど、入れ歯は嫌」という方は一度ご相談ください。

※自由診療です。料金は料金表をご確認ください。

当院は入れ歯・義歯をご提供する際、「患者さまに笑顔になっていただきたい」と考えています。入れ歯・義歯の治療は、患者さまがよく噛んで食べられるようになることが目的です。入れ歯・義歯を入れたら終わりというわけではありません。当院は、入れ歯・義歯を入れた後、よく食べられるようになるまでのリハビリもサポートする方針です。
当院には歯科技工士が勤務しています。院内にいるため患者さまと直接コミュニケーションをとりながら入れ歯・義歯の細かな調整を行うこと可能です。
少し専門的な話になるのですが、総入れ歯の場合、患者さまの違和感をなくすためには単に顎の形に合った入れ歯を作ればいいというわけではありません。顎にぴったり合った入れ歯を作ろうとすると大きくなりすぎてしまい、装着時の違和感が強くなってしまいます。また、顎に合っていないものを装着すると、入れ歯が歯茎と当たって痛みが生じてしまいます。患者さまの違和感ができるだけ少なくなるように、バランスを見極めなければいけないのです。

日本は高齢化社会に突入しています。ご高齢の方が増えると、お体が不自由で通院できない場合も増えてくるはずです。そこで当院は、寝たきりや歩行困難、入院中などで通院できない患者さまに訪問歯科診療を行っています。ご自宅でも病院などの施設でも訪問可能です。歯科衛生士によるお口を清潔に保つためのケアや患者さまやご家族、介護している方に口内ケアのご指導も必要に応じて行っています。

ただし、訪問歯科診療の保険適用範囲は、当院から直線距離で16km以内と法律で決められております。ご自宅や施設が範囲内に入っているかわからない場合は、気軽にお問い合わせください。

歯科医師だけでなく、内科などの医科医師や看護師、栄養士などとも連携したいと思っています。それぞれの力を入れている分野の知識をいかして協力することで、患者さまにより合った医療を提供していけると考えるからです。

当院で矯正治療を受けている方は、性別を問わず20代から30代の方が多い印象です。口元の見た目を気にして歯並びを整えたいと考え、矯正治療に興味を持たれた方がご来院されます。また、噛み合わせはお口の機能にも影響しますので、機能面を改善するため、当院から矯正治療をご案内することもあります。

噛み合わせに問題があり、特定の歯に過度な負担がかかっていると、歯周病のリスクが高まります。また、食べ物を噛み砕くことや、発音に影響を与えているかもしれません。

そのため比較的若い方でも、特定の歯に負担がかかっている、食事や発音で苦労していると自覚のある方には、矯正治療をご検討していただきたいと考えています。もちろん、歯並びがガタガタしていてうまくブラッシングできない、とお困りの方からのご相談も大歓迎です。

当院の矯正治療が、きれいな口元でお食事を楽しんだり、毎日を健康に過ごしたりするきっかけにつながれば幸いです。

当院の小児矯正は、6歳くらいのお子さまに受けていただく機会が多いです。幼稚園や小学校の歯科検診で指摘され、親御さまがお子さまの歯並びを気にされて治療を受けるケースが多い印象です。

小児矯正の開始時期は、小児矯正にしかない治療方法があることを考慮して、当院は6歳頃をご提案しています。指しゃぶりをする癖がある、癖は解消したものの歯並びが乱れているようであれば、矯正治療をご検討されると良いでしょう。ポカンとお口を開けていることがある、舌で前歯を押すといった癖があるお子さまも同様です。

また、食べるのがとても遅いお子さまは、歯並びが悪くてうまく噛むことができていない可能性もありますので、少しでもお心当たりがあれば一度ご相談ください。

お子さまのうちに矯正治療を始めるメリットは、舌癖など骨格にも影響を及ぼす癖を解消することで、歯並びや噛み合わせへの影響を未然に防ぐことが期待できる点だと考えています。小児矯正は長期にわたる治療なので、まずは親子一緒にご来院いただければと思います。