「補綴」とは、年を取ったり事故などで、欠けたり抜けたりした歯の機能を改善させるための代用物のことです。一般に、つめ物やかぶせ物、義歯などがそれにあたります。補綴に力を入れている理由は、無から有を創造できるところにやりがいを感じたからです。補綴によって、それまで噛めなかった方が噛める、ないはずのものがあることによって見た目が変化いたします。人間の生命活動はいうまでもなく食べることによって維持されていますが、その功績は、単なる栄養の摂取にとどまらないと思います。噛むという刺激は、人間の身体が根源的に持っているリズムのようなもので、音楽のバンドでいえばドラムのようなものでしょう。栄養の補給だけならほかの方法でも補充できるかもしれませんが、そのリズムやそれに伴う身体のバランス感覚は人間という生命体の社会・生活環境にまで影響を及ぼすと考えています。「補綴」によって、そのような大きな遺失物だけでなく、喪失感にもつながる歯の機能を改善させることができるのです。
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特に補綴の中でも院長が得意にしているものは、入れ歯です。入れ歯は、口の中に設置すれば終わりではありません。あくまで人工物なため、生身の有機物である人間の器官の変化に合わなくなるからです。顎も骨も、決してずっと同じ状態ではいてくれないため、患者さまは、そのずれによる痛みなどに悩み苦しむことになります。院長が入れ歯に力を入れているのは、歯科医師として、その悩みや苦しみを取って差し上げたいと思ったからにほかなりません。入れ歯には、噛む、外見、発音という三つの要点がありますが、患者さまのお話をうかがい、検査をし、患者さまに合った状態を目指します。噛み合わせがきちんと合い、噛む時に痛みや違和感が少なく、しっかり噛めるように、見た目は長すぎず短すぎないように調整いたします。発音は一般に3週間ほどで慣れることが多いですが、様子を見ながら必要に応じて修正を施します。気兼ねなくご相談ください。
入れ歯には、「噛む」、「発音」、「外見」という三つのポイントがありますが、これらは教科書的な問題です。特に難所だと思っているのは、入れ歯の「慣れ」です。あくまで人工物ですから、もちろん神経は行き渡らず、微妙な変化を感じ取るわけではありませんが、ずっと患者さまのお口のなかにいると入れ歯もそのお口の状態に慣れてきます。そのため調整する時にその「慣れ」を残して差し上げる必要が生じるのです。歯科技工士さんと連携し、模型を作って説明し、患者さまのためだけの入れ歯に仕上げます。現在入れ歯になさっていて、少しでも不具合を感じておられるなら、ぜひ当院にご相談ください。金具も見えにくく、柔らかい入れ歯もご用意しております。
pekoさんの口コミ (東京都/60代/女性)
2017年6月 投稿
この口コミは投稿から2年以上が経過しています。
よかった点 | |
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施設 | 清潔感 アクセス |
対応 | 人柄・気づかい 電話・受付対応 経済的配慮 |
治療 | 説明 丁寧さ 痛みへの配慮 治療後の経過 |