治療内容｜北村歯科医院

「補綴」とは、年を取ったり事故などで、欠けたり抜けたりした歯の機能を改善させるための代用物のことです。一般に、つめ物やかぶせ物、義歯などがそれにあたります。補綴に力を入れている理由は、無から有を創造できるところにやりがいを感じたからです。補綴によって、それまで噛めなかった方が噛める、ないはずのものがあることによって見た目が変化いたします。人間の生命活動はいうまでもなく食べることによって維持されていますが、その功績は、単なる栄養の摂取にとどまらないと思います。噛むという刺激は、人間の身体が根源的に持っているリズムのようなもので、音楽のバンドでいえばドラムのようなものでしょう。栄養の補給だけならほかの方法でも補充できるかもしれませんが、そのリズムやそれに伴う身体のバランス感覚は人間という生命体の社会・生活環境にまで影響を及ぼすと考えています。「補綴」によって、そのような大きな遺失物だけでなく、喪失感にもつながる歯の機能を改善させることができるのです。

金属の目立つかぶせ物を、自然に見える白いものへ交換したいと希望する患者さまは多くいらっしゃいます。自然な歯に見えるかぶせ物といえば、高価な自由診療の素材になってしまいますが、小臼歯の場合は保険診療で白いかぶせ物を入れることができます。自由診療の素材もさまざまな種類がありますが、かぶせ物に合うもの、ブリッジの材料に合うものなど、用途によって使い分けたほうが、よりよい結果を出せると当院では考えています。素材の違いによるメリットとデメリットについてよく説明して、ご理解を深めていただいた上で、保険診療と自由診療どちらで治療を行っていくかを決めていきます。

当院では、ご自宅で行っていただくホームタイプのホワイトニング（※）を行っています。ホワイトニングは歯をずっと白くするものではありません。白くなる度合いも、自然のような白い歯になるものではありませんので、過度な期待はしないほうがよいと思います。ホワイトニングは、テトラサイクリン系の抗生剤を飲んで歯が黒く変色してしまった方には、元の歯の色を取り戻すための手段としてよいものだと思います。ただしそれでも元通りになるわけではありません。ホワイトニングはあくまでも脱色の施術であり、白い歯を目指すものではありません。施術の前後を確認して患者さまが納得していただける結果になることがよいホワイトニングだと考えています。

※自由診療です。料金は料金表を確認してください。

ご年配の患者さまの場合、口内をきれいにしておくことは特に大切です。口腔内の汚れが誤嚥性の肺炎につながり、時には命の危険を伴う場合もあります。

このようなリスクを避けるためには毎日の歯磨きが欠かせませんが、加齢や病気の後遺症などで手が動きづらいという患者さまもいらっしゃいます。そこで当院では、口内を清潔に保つためのうがい薬を処方するなど、患者さま一人ひとりの状況に合わせたケアをご提案させていただいております。

当院へ治療にお越しになる患者さまの大半はご年配の方です。患者さまが持病をお持ちであり、ほかに服用中のお薬がある場合でも、その状況に合わせた治療方法をご提案させていただきます。ぜひ歯のことでお困りでしたら、一度当院へお越しください。