戸越パーク歯科クリニック

もう6、7年のお付き合いになりますが、かなりご年配の女性の患者さまがいらっしゃいます。定期的に入れ歯の治療に来てくださっています。自分の足で来られて、しっかり意思の疎通が取れ、お褒めの言葉をいただいたことがあります。とてもうれしい気持ちになったことを覚えています。

当院はまず、患者さまの話をしっかり伺うことからはじめます。その上でお口の現状や治療方法について詳しく説明していきます。治療方針についても患者さまの希望を十分に伺い、幅広い選択肢の中から提案、一緒に決めていくようにしています。そして、患者さまが納得をしていただいてから、治療を進めていくようにしています。そうすることで患者さまも不安なく治療に専念できますし、信頼関係を築きやすくなります。

歯科医院はどうしても「怖い」というイメージがあると思います。
当院では恐怖心を与えるような治療はしていません。まずは、診療室で治療器具を見せながらちょっとずつ治療をするという練習をやっていきます。また、恐怖心を少しでも取り除くため、お子さま向けのDVDの映像を流したり、女性スタッフが動くおもちゃなどを使うなどの工夫をしています。リラックスした気持ちで治療を受けていただけるように、そして恐怖心を抱かないように心掛けています。

院内はすべてバリアフリーとなっており、ご年配の方や車いすの方に優しい設計になっています。また、ご年配の方には治療の時ゆっくり大きな声で、ノートに字や絵を書いたりしてわかりやすく説明しています。体が不自由な患者さまには、ご自宅や老人ホームの施設に訪問し治療も行っています。

あとは、歯科医院の固いイメージを和らげられるようにクリニックのインテリアを和風、和モダンな感じにするなど細部までこだわっております。 季節ごとにお花も変え、春だったら桜、秋だったら紅葉など、季節によってインテリアやお花を変えて雰囲気作りをしています。

今後の展開としては、インプラントの素晴らしさをさらに多くの方へ伝えていきたいです。インプラントに対する否定の風潮が数年前まではすごくありましたが、入れ歯やブリッジの治療は、ほかの歯を傷つけるなどのデメリットもございます。インプラントは骨だけで支え、周りの歯を傷つけないため、ほかの歯の寿命を考えると優しい治療と言えます。しかし、費用が高い、外科の手術だという点で、どうしても患者さまが消極的になってしまいます。啓蒙活動ではありませんが、インプラントの良さをより多くの方へ伝えていきたいと考えています。

やはり患者さまとのコミュニケーションを大切にしてもらっています。技術面よりも、接し方や話し方といった根本的な部分です。説明や対応も含めて、明るく元気に患者さまとしっかり向き合うことはとても大事なことです。患者さまも気持ちよく治療を受け、笑顔で帰っていただくための環境作りは、スタッフ一同のあたたかい対応が第一です。

もちろん設備も大事です。しかし、しっかりと話し合い、コミュニケーションを取ることはもっと大切です。説明もなくいきなり治療をするのではなく、まず患者さまの話をしっかり聞く、そして詳しく丁寧に説明をして治療方針をご提案し、ご納得いただいてから決めていくということがとても大事であると思います。歯科医院と患者さまが一緒になって治療をしていく、私が歯科治療を受けるのならそういう歯科医院を選びます。