訪問歯科診療の治療内容｜健デンタルクリニック

訪問歯科診療はご高齢の方が多いので、ご家族のサポートが欠かせません。ご家族への説明はもちろん、患者さまに付いているケアマネージャーにもていねいに分かりやすくご説明していきます。親子の間柄でも、互いの口の中の状態までは知らないものです。往診の場合は、ご家族の方に口の中ものぞき込んでもらいながら、治療内容と患者さまの症状についてお話ししています。入れ歯の方が多いので、どういった入れ歯が入っているのかということも把握していただきます。やはり実際に見て、現実を知っていただくのが重要です。

往診には大体、歯科医師と歯科衛生士の2人でうかがいます。歯の状態があまり良くない最初のうちは毎週診療を行い、状況が改善してきれいになってきたら月1回程度の往診に切り替えていくというのが平均的なパターンです。治療する側からしても、定期的にお口の中をチェックさせていただくことで、安定した状態がキープできていることを確認していけるのは大きなメリットです。長く歯科医院に通えない状態が続き、当初はお口の中がボロボロの状態でも、きちんとケアすれば環境が改善され、歯の寿命が延びるでしょう。訪問歯科診療を始めたきっかけは、大学院の補綴科を卒業し、入れ歯治療を多く手掛けていることから「高齢者の多い往診に向いているだろう」と依頼されたことです。中にはベッドサイドで入れ歯の歯の型取りをし、お口を開けていただくのも大変そうな状況下で治療をすることもあります。患者さまにお喜びいただくことが歯科医師としてのやりがいだと感じています。通院できず、歯を失ったままという方や、合わない入れ歯のままの方は、ぜひご相談ください。