リラックスできる時はどんなときですか?
2人の子供と過ごす時間です。近所の公園へ遊びに行くだとか、川辺に行って遊ぶだとか、ごく当たり前のことをしているだけですが本当にリラックスできます。
最近嬉しかったことを教えてください。
4年間ずっと通ってくださっていた患者さまの治療が終わったことです。いまもメンテナンスで関わらせていただいていますが、何年も通い続けることは患者さまにとっても大変だったと思います。そんななかで通い続けて、治療を終えることができたのは私としても嬉しかったです。
この町で開業に至った経緯は何ですか。
忙しく働いていらっしゃる方々が多い町では、お口のなかのメンテナンスに通うことはなかなか難しいのではないかと感じました。あまり時間に余裕がない方の口腔ケアのお役に立てればと考えて、この町で開業しようと考えました。
この町の特徴をひとことでいうとなんですか?
お忙しい方が多いと思います。「来月海外に行く」ですとか「いつまでに終わらせてほしい」といったご要望をよくいただきます。もちろん余裕をもって治療をさせていただいている患者さまもいらっしゃいます。限られた時間や日程のなかで状況を改善してほしいという方には、できる限り要望に沿えるよう努めています。
人生のターニングポイントはいつですか、どんな時でしたか。
もともと興味があって、幼少のころから歯科医師になりたいと考えていました。
それが夢ではなく現実として実感できたという意味では、歯学部に入った時だと思います。それまでは普通に送ってきた生活が、歯科に携わる生活に変化したことで、人生のターニングポイントになりました。
診療のモットーを教えてください。
局部的ではなく、お口全体を治すことです。症状が出ているところだけを見ていると、原因を見逃してしまう可能性があるからです。1本の治療ではなく、口腔内全体を見て治療しているため時間がかかってしまうこともありますが、長い目で見た時に「あの時治療していてよかった」と思っていただけると信じています。患者さまと車の両輪のように、一緒にゴールに向かって進んでいきたいです。
様々ある歯科治療の中で力を入れて学んだのは何ですか? その理由も教えてください。
私が勉強を重ねるなかで難しいと感じた分野である、インプラントをはじめとする歯周病の再生治療と噛み合わせです。 再生治療では歯茎などの粘膜も扱いますので、歯とはまた違う難しさがあります。
噛み合わせは、実はお口のなかで起きるトラブルの原因になっていることが多くあります。裏を返すと、噛み合わせが正しければ、さまざまなトラブルのもとを絶てるということです。
インプラントや矯正を行うにも密接に関わってくるため、噛み合わせは大事にしています。
今後力を入れていきたいと考えている治療があれば理由とともに教えてください。
やはり歯周病とインプラントです。
インプラント治療を行うには、お口のなかが健康でなければいけません。虫歯や歯周病の治療を行ってからインプラントに進むため、ほかの治療に必要な知識や技術も大切になってきます。結果的に、インプラントに注力することは歯科治療全般における知識、技術の向上につながると考えています。
おすすめのデンタルグッズはなんですか?
最近は幅広い商品が発売されています。デンタルフロスや洗口剤も使っていただいたほうがいいと思いますし、歯ブラシや歯磨き粉を気にすることも大切だと思います。
同じことを患者さまに聞かれた時にいつもお話ししているのは、歯科衛生士や歯科医師のアドバイスをきちんと聞いて、そのとおりのブラッシングを続けていただきたいということです。ブラッシングの方法がちゃんとしていなければ、いくらいい商品を使っていたとしてもその働きを引き出すことはできません。
歯ブラシの当て方、方向、角度や圧力など、その方に見合った磨き方があります。お口の状況を見ながら、そのまま続けていただきたいこと、改善していただきたいことをお伝えしますので、まずはその方法でのブラッシングを行ってください。基本的なやり方を継続していただくことで、お口のなかの変化を感じていただけると思います。
先生の思う歯科医院選びのポイントを教えてください。
それぞれの科目を勉強された先生がいらっしゃる場合は別ですが、なにかひとつの科目に特化している歯科医院よりは、全体的な治療を行えるところがいいと思います。
どこかにインプラントを入れようとしても、その周囲の歯に問題があったらまずはそちらの治療が必要になってきます。インプラントをする前にまずほかを治してきてください、となってはその医院に足を運んだ意味がありません。お口のなかが健康になるためには痛いところを治すだけではなく、お口全体を見て改善していく必要があります。それを1箇所で行う体制が整っているということは基本的であり、大切だと思います。