歯周病は、長く付き合わなければならない病気で、一度掃除したから治るというものではありません。糖尿病などと同じ、生活習慣病です。自分で努力し、管理し続けなければなりません。同じ生活習慣病でも、糖尿病は重篤化すると死に至る病ですが、歯周病はせいぜい歯茎が腫れる程度ですむと思っているため、甘く考えてしまうわけです。しかし歯周病は、心臓疾患や肺炎などの症状が引き起こされる要因としても問題になっています。歯周病とは全身に関わる大変な病気だという意識を高めていこうと考えています。
まず、患者さまには、普段の食生活でよく噛むことを指導しています。なぜなら、歯周病になる人は大体食事の時間が短い傾向があるからです。噛まずに飲み込むことは、幼いころから習慣となってしまっている方も多いです。食生活が変遷して、昔の人たちに比べて固いものをあまり噛まないようになっています。噛むことは唾液の分泌を促し、歯周病を予防します。もちろん、そうすれば予防できるというほど端的ではないですが、唾液は多いにこしたことはありません。ブラッシングに関しては、ベーシックなものを指導しています。歯ブラシだけでは不十分な人には、歯間ブラシやフロスもご紹介しています。患者さまがどのサイズかを計測して、ちょうどよいサイズのものをご用意するようにしています。
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