治療内容｜コーセー歯科クリニック

予防歯科の入り口は歯科検診です。お口の状態がよくなければ3、4カ月に1回の場合もありますが、半年に1度を目安に来ていただいています。短い期間でおいでいただくのは、基本的に歯周病の治療が必要な方です。歯周病の検査では、歯肉溝の深さや出血の有無、プラークコントロールができているかなどを見ます。半年ほどで急激に悪化することはあまりありませんが、プラキシズム（歯軋り）や歯並びの悪さは歯周病を悪化させる要因でもありますので、注意して見させていただいています。
またご年配の方のプラークコントロールの補助になるよう、月に1度ほど磨き方の指導をする場合もあります。そのため、歯科検診で歯周病の状態を検査いたします。このような検査を積み重ねていくことで、お口の健康を長期的に見ていただくことができます。

歯周病は、長く付き合わなければならない病気で、一度掃除したから治るというものではありません。糖尿病などと同じ、生活習慣病です。自分で努力し、管理し続けなければなりません。同じ生活習慣病でも、糖尿病は重篤化すると死に至る病ですが、歯周病はせいぜい歯茎が腫れる程度ですむと思っているため、甘く考えてしまうわけです。しかし歯周病は、心臓疾患や肺炎などの症状が引き起こされる要因としても問題になっています。歯周病とは全身に関わる大変な病気だという意識を高めていこうと考えています。

患者さまの口腔内の状態、ご要望などを考慮し、さまざまな治療方法をご提案いたします。実は全てに優れた治療法というのは意外に少ないものです。
例えばインプラントですが、食物を自分の歯と同じように噛めるという治療法ですが、高額であり、治療期間も長期になります。また、顎の骨に人工物を埋め込む訳ですから、天然の歯以上にメンテナンスが必要です。
このようにそれぞれの治療法に長所短所があります。それについてよく説明し、患者さまに理解していただいた上で、患者さま本人に治療方法を決めていただくことを心がけています。

当院では、お子さまの治療の様子を親御さま方にも目の前で見ていただきます。親御さま方も初めて経験する場合は緊張するので嫌かもしれませんが、お子さまの治療の進め方、方針が話しやすくなりますので、歯科医師としてもスムーズにご対応できる良い環境であると考えています。
歯磨き指導も、親御さまとご一緒にさせていただいております。決まった時間に食事をし、おやつを食べるように指導することで、お子さまのお口の健康を保つお手伝いをさせていただいています。

お口の健康を維持していくためには、ご家庭でのセルフケアが必要不可欠です。当院では定期検診の折に、歯科衛生士が歯磨きの仕方をご指導しています。

検診時には歯磨き指導のほかに、フッ素ジェルによる歯面のクリーニングも行います。フッ素には歯を強くし、虫歯にかかりづらくしてくれる作用があります。定期的に通院して、口内環境を整えていきましょう。

定期検診とセルフケアを両立させられれば、歯を残せる可能性はぐっと高まります。当院は、患者さまがお口にいい習慣を身につけるお手伝いがしたいと考えています。