当院の診療方針である「痛みの少ない治療」をするために、レーザー治療をはじめ、予防に力を入れています。最近は、歯科治療の痛みを軽減する器具や治療法がいろいろあります。レーザーは1991年に歯科用として認可されましたが、今ではさまざまな治療に使われています。ピンポイントに照射するレーザーは、虫歯に侵された部分だけを削ることができますので、ほかの健康な部分はほとんど傷つけませんし、治療の痛みも軽減できます。また、レーザーを歯に照射すると、虫歯の表面が酸に強い性質に変化し、歯の結晶も緻密になります。このように、レーザーを使った虫歯治療は、治療と予防が同時にできるのです。
専用器具を使って、圧した空気と一緒にお身体に影響の少ない酸化アルミニウムの粉を歯に吹きつけ、その勢いで虫歯に侵された部分を除去する、エアーアブレーションという治療機器もございます。これも器具が歯に触れませんので、機械で削る時のような熱や振動がなく、歯の神経に負担がかからないうえ、痛みが少ないです。
当院では、虫歯や歯周病の治療が終わって一定期間が経過した頃に、お口の状態のチェックのをご案内しています。これは、歯科医院でのケアを定期的に受けていると、お口の健康が維持できることが分かっているためです。こうした定期的なチェックをすることで、悪くなる前に病気を発見し、必要以上に歯を削る必要なく、将来的に自分自身の歯をたくさん残すことができるようになります。
歯周病や虫歯を予防するためには、PMTC(※)を行っています。PMTCとは、毎日の自分で行う歯磨きで落ちない歯の汚れを歯科医院で専用機器を用いて、きれいにクリーニングすることです。知らず知らずのうちに磨き残してしまった部分や、歯ブラシでは磨くことができない歯周ポケット(歯と歯肉の間の溝の中にある根っこの部分)も、きれいに磨き上げて汚れを取り除きます。柔らかい特殊な器具を使いますので、歯や歯肉を傷つけないうえ、痛みも少ないのです。歯や歯の根っこの表面からプラーク(歯垢)を除去するスケーリングなどをして歯をコーティングすると、歯の表面がつるつるします。また、コーヒーやタバコなどによる着色も落とすことができ、自然な歯の白さが戻ります。ただ、このPMTCでは歯石などは取ることができません。治療などですでに歯石を取り除き、歯周病などの治療が終わっていることが条件になります。1カ月に1回ほどの目安で定期的に行っていただけると、虫歯や歯周病の予防になります。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。