口内炎が複数できて痛い!多発する原因や正しい対処法とは

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「口内炎が複数できた!」そんな経験をしている人も少なくありません。何個も口内炎ができる原因は一体何なのでしょうか?その他の病症の可能性も踏まえて、口内炎の原因と対処法について触れていきます。

口内炎は1つあるだけでも憂うつなものですが、複数できてしまうと日常生活をおくるのにも支障が出てしまいます。思い当たる方はぜひ、この記事を参考に予防・対処策を実行してみてください。

この記事の目次

1.口内炎が複数できる原因とは?

免疫が低下している

免疫が低下する理由はさまざまです。免疫が低下するというと、風邪をひいたときなどを思い浮かべますが、病中病後だけでなく、睡眠不足などによる疲労などでも免疫が低下します。もし口内炎が大量に発生するようであれば、体調不良だけでなく、睡眠不足や偏った食事など、不摂生がないか生活を見返してみましょう。

 

胃腸が弱っている

疲労やストレスなどで胃腸が弱ると、それが口内炎としてあらわれることがあります。疲労やストレスは内蔵の機能低下につながりますが、胃腸が弱ると、食欲不振による栄養不足や体力の低下を招きます。免疫低下、粘膜が弱るなど、さまざまな原因が重なって口内炎が発生していくのです。

 

カビの異常発生

口内炎は、カビの一種が原因でなることもあります。このカビは人が常に持っているものですが、免疫が低下することで、白い斑点の口内炎が表出するのです。常に持っているカビの菌ですので、まったくゼロにすることもできませんし、する必要はありません。大切なのは異常発生させないことです。

異常発生させないためには、口腔内のケアを徹底すること、食事や睡眠をしっかりとって免疫力を高め、カビの菌が繁殖しないように努めることです。

2.複数できた口内炎を治癒させる対処法

市販薬を使用する

市販薬にも口内炎向けの薬がたくさんあります。塗り薬やシールを貼るもの、スプレータイプのものなど種類はさまざまです。自分に合ったものを選んで使用しましょう。

塗り薬
患部に直接塗ることができ、トリアムシノロンアセトニド配合の塗り薬であれば、口内炎の痛みも和らぎます。

シールタイプ
シールのように貼るパッチタイプは、飲食物から患部を守ってくれます。しみるのがツラくて飲食に支障が出ている方に適しています。

スプレータイプ
スプレータイプはシュッとするスプレーするだけで患部に薬をつけることができるので、ケアが簡単なのがメリットです。

 

口の中を清潔にする

口内炎ができてしまったら、うがいを習慣化してみましょう。食事の後などは、特にうがいをして、口の中を清潔にするようにしてください。消毒作用のあるうがい薬を使うのもよいでしょう。続けることで菌が繁殖するのを抑えられます。

 

ビタミン剤を飲む

仕事や家事が忙しいなど、食事にまで気にかけるのが難しい場合は、サプリメントなどもうまく取り入れていきましょう。特に、ビタミンCなどは身体に溜め込むことができないため、こまめに摂取することが大切です。また、口内炎の炎症を抑えるためには、粘膜に有効なビタミンB2、B6の摂取も効果的です。

 

刺激の強い食べ物を避ける

より悪化させないためには、刺激の強い食べ物は避けることが大切です。熱すぎるもの、辛いもの、トマトやレモンなどの酸味の強いもの、塩分が強いものや炭酸、アルコールは患部を刺激して炎症を悪化させる可能性があります。また、タバコやスナック菓子なども摂取を控えるようにして、薄味のおかずや、やわらかいうどん、おかゆなど、粘膜を刺激しないメニューを考えましょう。

 

生活習慣を改善する

十分な睡眠時間の確保、バランスの整った食生活、禁酒・禁煙などの生活習慣も大切な要素です。特に口内炎ができてしまってからのお酒やタバコは、患部を刺激して炎症を悪化させる可能性もあります。習慣がある人は辛いかもしれませんが、口内炎が治るまでは我慢するようにしてください。

 

病院で治療を受ける

早く治したい場合は、歯科医院などで的確な治療を受けましょう。いくつかある口内炎の原因をある程度突き止められますし、それに適した薬の処方などもしてもらえます。特に2週間経っても治らないしつこい口内炎の場合は、必ず医師に診てもらうようにしてください。

3.口内炎を発生させないための予防法

バランスのとれた食事を心がける

口内炎がいくつもできるのは、やはり普段の生活習慣にも問題がある可能性が高いです。まず食のバランスをチェックして、食事にビタミンB群や鉄分が不足していないか見直してみましょう。

 

ストレスを解消させる

人によっては、自分にストレスがたまっていることに気づいていない可能性もあります。ストレスがたまっていないかよくよく考えて、発散できる方法を知っておきましょう。毎日湯船に使ったり、運動したり、友人と会話をしたり、趣味をみつけたりと、気持ちをうまくリフレッシュしてください。

 

口の中の衛生管理を徹底する

歯みがきやデンタルフロスを使った手入れなど、今までの口内衛生ケアを見直してみるのも効果的です。もしかしたら、これまでのデンタルケアが間違っている可能性もあるので、不安なら歯科医院で正しい歯磨きを教わってください。

また、食後の歯みがき習慣がない場合は、磨く習慣をつけましょう。プラークは口内炎などを発生させるきっかけになってしまうこともあるので注意しましょう。

 

オーラルケア用品を見直す

うがい薬や歯みがき粉には、口の中の粘膜を刺激してしまうものも多いです。「ラウリル硫酸ナトリウム」など、使用しているアイテムが刺激が強くないかもチェックするようにしてください。アルコールが含まれる洗口液などにも注意が必要です。

4.まとめ

口の中に口内炎が複数できてしまったら、まずは病院を受診してください。仕事などが忙しい場合は、取り急ぎの対策として市販薬を使用してもよいかもしれません。口内炎は飲食の刺激でも悪化する可能性があります。患部を守る意味でも、なるべく早くに対処できるといいですね。

また、口内炎に至るような生活習慣の乱れがないか振り返ってみることも大切です。よくない習慣を断ち切り、口内炎ができない心身に変えていきましょう。

監修医

鄭 尚賢先生

アイボリー歯科クリニック 顧問

経歴

1999年 渋谷教育学園幕張高等学校 卒業
2005年 東京歯科大学 卒業
2005年 ドルフィン歯科(千葉県佐倉市) 勤務
2005年 スウェーデンデンタルセンター (東京都千代田区) 勤務
2007年 駿河台下デンタルオフィス 開業 (東京都千代田区)
2008年 アイボリー歯科クリニック 開業 (東京都八王子市)
2010年 医療法人社団パーフェクトスマイル 設立
2014年 三鷹駅前デンタルオフィス開業 (東京都三鷹市)
2016年 荻窪駅前デンタルオフィス 開業 (東京都杉並区)
2018年 吉祥寺デンタルオフィス 開業 (東京都武蔵野市)
2024年 顧問 就任
現在に至る

取得資格・専門医資格
日本歯周病学会 歯周病専門医

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