冷たいものを口にして歯が痛んだ場合、知覚過敏と考えがちですが虫歯でも似たような痛みはあり、判断に悩みますね。また小さな子供の場合はどちらなのか判断しづらいところです。
「歯がズキンと痛む」そんな時に頭に浮かぶのは、虫歯と知覚過敏ですが違いはどこにあるのでしょうか?ここでは虫歯と知覚過敏の違いについてお伝えします。
1.虫歯と知覚過敏はどう違うの?
歯が痛い・しみるといった症状は食生活やメンタル面にも大きな影響を与えます。できれば早めに歯医者さんで受診するのが一番ですが、妊娠中であったり赤ちゃんがいる場合など、そうはいかない場面もありますね。そこで、せめてホームケアができるよう虫歯と知覚過敏の特徴を比べ、見分けるためのポイントをチェックしてまいりましょう。
1-1 痛みの長さは?
知覚過敏の特徴は、歯磨きや冷たいものを口にした時だけなど単発的な痛みです。刺激がなくなると痛みもおさまり、続いても10秒ほどで長く痛むことはありません。
それに比べて、虫歯は数十秒から数分と痛みの感覚が長いのが特徴です。
1-2 見た目の違いは?
知覚過敏で痛みがある場合、歯が伸びたように感じる場合があります。歯茎が下がったことで、今まで歯茎に守られていた部分が露出しその部分が知覚過敏を引き起こしている場合です。
また、歯の表面に黒いシミや穴がある、透明感がない黄色や茶色に変色しているといった場合は虫歯の可能性があります。大きな穴が空いていなくても、内部で虫歯が進行している場合もあるため注意が必要です。
1-3 噛んだ時に痛みがでる
食べ物を噛んだり、グッと食いしばった時に痛みが出た場合、その歯を軽く叩いてみてください。痛みを感じるのであれば、早めの治療を必要としている可能性が高いです。
原因は虫歯、知覚過敏、歯の神経の炎症などいろいろな場合がありますので、なるべく早く歯医者さんに相談することをおすすめします。小さな子供は嫌がったりして治療が難しいので、早期発見して軽い治療で済むように、定期的に歯科検診を受けると安心です。
1-4 どんな時に痛む?
冷たいもののほかに、甘いものを食べた際に痛みがでることはありませんか?砂糖の主成分であるショ糖は、虫歯でも知覚過敏でも痛みがでやすい傾向にあります。そのため、甘いもので痛みがでた場合はどちらも疑われる状態ということを覚えておきましょう。
1-5 だんだんひどくなる?
虫歯も知覚過敏も、進行速度には個人差があります。口の中の状態、毎日のケア方法などで変わってくるためです。放っておいて治ることは無いですが、正しい対処で進行を大幅に食い止めることはできます。自分のケアが正しいか、治療せず放っておいてよい状態か、気になるときは歯医者さんに調べてもらうと良いでしょう。
2.まとめ
痛み始めの虫歯と知覚過敏の痛みは似ていますが、痛みの長さや見た目には違いがあります。虫歯にしろ知覚過敏にしろ、治療が必要な状態か判断が難しいため、気になるときは早めに歯医者さんで診てもらうことをおすすめします。
また、虫歯の進行を遅らせたり、知覚過敏の症状を改善するには毎日のケアが大切です。自分のケア方法が正しいか、歯医者さんに相談してみると良いですよ。
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監修医
中村 達哉先生
大和駅前歯科 院長
経歴
2000年 横浜歯科技術専門学校 卒業
2000~2003年 横浜市内歯科医院院内ラボ 勤務
2010年 鶴見大学歯学部 卒業
2010年 鶴見大学歯学部附属病院 勤務
2011年 ランドマーク歯科三島 勤務
2013年 スカイビル歯科 勤務
2015年 大和駅前歯科 継承開院
現在に至る
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