知ってる?電動歯ブラシの正しい使い方や磨き方

    歯磨きをする際に電動歯ブラシを使用している人も多くいるのではないでしょうか。

    手動の歯ブラシに比べ、楽に歯磨きをすることができて便利ですよね。しかし、電動歯ブラシは正しい使い方をしてこそ、電動歯ブラシの持つ力を発揮してくれるのです。誤った使い方をしていては、歯に傷をつけたり、歯茎を傷めたりする原因になってしまいます。

    この記事では、電動歯ブラシの正しい使い方をご紹介しますので、今一度ご自身の使い方を見つめなおしてみましょう。

    この記事の目次

    1.電動歯ブラシの正しい使い方

    電動歯ブラシは電動で動くため、手動の歯ブラシとは持ち方や磨き方が異なります。詳しくご紹介していきますので、ぜひコツをおさえて歯磨きをしてみてください。

     

    電動ハブラシの持ち方

    電動歯ブラシを、適当に握って歯磨きをしている方はいませんか?電動歯ブラシは、手動のものより重さがあるため、しっかりと持つことが効率的に歯磨きをすることに繋がります。持ち方は2種類ありますので、自分の磨きやすいほうを選んでみてください。

     

    パームグリップ(握り持ち)

    パームグリップは、歯ブラシの握る部分の真ん中あたりで、ブラシがついている方向で親指を添え、それ以外の指で本体を持ちます。電動歯ブラシは普通の歯ブラシと比べて重たいので、4本の指でしっかりと握れ、親指で支えてあげられるので、しっかりと握ることができます。

     

    ペングリップ

    ペングリップは、その名の通りペンを持つように歯ブラシを持ちます。適度なブラッシング圧が保たれるため、歯への負担が少なく、軽い力で器用に動かすことができます。細かな箇所を磨くときにオススメです。

     

    電動歯ブラシでの磨き方

     

    ブラシは動かさない

    電動歯ブラシは、振動やブラシの細かい動きによって、汚れを砕きながら落としていきます。そのため、手動の歯ブラシのようにゴシゴシと動かす必要はなく、1本1本の歯に優しく当てるようにしましょう。
    ゴシゴシと動かしてしまうと、電動歯ブラシの出す振動が歯の汚れを砕いて落とす前に、歯ブラシが他の歯へと移動することになってしまいます。

     

    ブラシは優しく当てる

    毛先を歯に強く押しつけながら磨くことはやめましょう。過度の圧力は、歯や歯茎を傷つける原因になってしまいます。また、電動歯ブラシは、毛先へ振動が集まる構造になっているため、毛先が歯に触れる程度で磨いてあげれば歯の汚れをきちんと落とすことができるのです。

     

    磨く順番を決めておく

    電動歯ブラシは、振動があるため「ちゃんと磨けた」と思い込んでしまいがちです。そのため、磨き残しや、まったく磨けていない箇所が出てきてしまいます。磨き残しをなくすためには、磨く順番をきちんと決めておくことが大切です。

     

    磨く箇所別のポイント

    歯には、さまざまな形や位置にあるため、磨く箇所によって磨き方を変えてあげる必要があります。正しい磨き方をすることで、同じ歯磨き時間でも、よりきちんと歯の汚れを落としてあげることができるのです。

     

    歯の表面

    歯の表面を磨くときには、気持ち斜めにして軽く当ててあげます。傾け過ぎないのがポイントです。

    歯と歯茎の境目

    歯と歯茎の境目は、汚れがたまりやすく、磨き残しが多くなる部分です。歯ブラシを斜め45度に当てて、丁寧に優しく磨いてあげるとよいでしょう。

    歯の噛み合わせ部分

    噛み合わせ部分を磨くときには、垂直にして歯を磨いていきます。

    上の前歯

    上の前歯を磨くときは、ブラシ部分を立てるようにして磨きます。この時、毛先をうまく使いながら、歯と歯茎の間を集中的に磨くようにしましょう。

    下の奥歯

    下の奥歯は一番奥にある歯が磨きにくく、磨いた気になってしまう箇所です。磨き忘れないように注意して、電動歯ブラシの毛先を使いながら磨いてあげましょう。

    矯正中の歯

    歯を矯正していると、矯正部分に汚れがたまりやすくなってしまいます。そのため、きちんと磨いてあげることが必要です。
    歯と歯ブラシは、平行にして毛先を優しく当ててあげましょう。汚れを早く落とそうとして、歯ブラシを無理やりねじこんでしまわないように注意してください。

     

    2.電動歯ブラシでの歯磨き粉の使い方

    電動歯ブラシを使っていても、同じ歯磨き粉をいつも通り使っている方も多いと思います。電動歯ブラシだからといって、歯磨き粉の使い方も変わるのでしょうか?

     

    歯磨き粉はつかわなくても良い

    電動歯ブラシは手動の歯ブラシに比べ、効率的にブラッシングができ、細部への到達性も高いため、基本的には歯磨き粉は不要といえます。

    ただし、メーカーによっては歯磨き粉の使用を推奨している場合もあります。また、歯磨き粉の成分を生かしたいという方は、歯磨き粉を取り入れてもいいでしょう。

     

    歯磨き粉の使用量

    歯磨き粉の適切な使用量は「米粒大から小指の爪程度」です。あまり多くつけすぎても磨きにくくなることがあります。

    3.電動歯ブラシでの歯磨き粉の選び方

    電動歯ブラシには一体どういった歯磨き粉が適しているのでしょうか。電動歯ブラシと併用するべき歯磨き粉の選ぶポイントをご紹介します。

     

    研磨剤が含まれていないもの

    研磨剤というのは、歯の汚れを落としてくれるものですが、電動歯ブラシには適していません。

    電動歯ブラシは、細かな動きで手動のものよりも、たくさん歯を磨いてくれるので、そこへ研磨剤が入ってしまうと、歯を必要以上に磨くことになり、傷をつけてしまうのです。そのため、研磨剤が含まれていないものや、入っていても微量のものを選ぶとよいでしょう。

     

    発泡剤が少ないもの

    電動歯ブラシを使用すると、細かな動きや振動で口内が刺激されるため、唾液の量が増えます。

    そのため、発泡剤が多く入っているもので歯磨きをしてしまうと、泡が大量に発生してしまい、歯を磨くこと自体がやり難くなってしまうのです。発泡剤が少量のものや含まれていないものが電動歯ブラシに適しているといえるでしょう。

     

    フッ素が含まれているもの

    歯をケアするために、フッ素が入っているものを選ぶことができます。また、歯磨き粉を使用しないという方は、歯磨き後にフッ素で歯をコーティングしてあげると良いでしょう。フッ素を歯磨きに取り入れることで、虫歯の予防にもなります。

    4.まとめ

    電動歯ブラシの使い方についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。便利な電動歯ブラシですが、誤った使い方をしていると、ブラッシング効果が薄れてしまうどころか、歯や歯茎を傷つける原因にもなってしまいます。今回ご紹介したポイントを参考にして、電動歯ブラシの使い方を一度見直してみましょう。

    監修医

    中村 達哉先生

    大和駅前歯科 院長

    経歴

    2000年 横浜歯科技術専門学校 卒業
    2000~2003年 横浜市内歯科医院院内ラボ 勤務
    2010年 鶴見大学歯学部 卒業
    2010年 鶴見大学歯学部附属病院 勤務
    2011年 ランドマーク歯科三島 勤務
    2013年 スカイビル歯科 勤務
    2015年 大和駅前歯科 継承開院
    現在に至る

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