加齢とともに歯並びが悪くなった!原因・予防・治療について解説

  • 44
  • 70
  • 15
  • 2
  • 7
加齢 歯並び

加齢とともに歯並びが気になるようになった、食べ物が歯の間によく詰まるようになったとお悩みではありませんか?歯並びはさまざまな原因から悪くなることがあり、放置していると食生活や見た目に影響を与えてしまいます。

この記事では、加齢により歯並びが悪くなる原因、予防方法、治療方法などについてまとめていますので、歯並びが気になる方はぜひ参考にしてください。

この記事の目次

1.加齢とともに歯並びが悪くなったと感じたら

1-1.加齢とともに歯並びは変わる

歯並びは加齢とともに変わるため、ふとした拍子に気になり始める、ということも少なくありません。 例えば年を重ねるごとに、下記のような症状が現れることがあります。

・歯の間に食べ物が詰まりやすくなった
・歯茎が痩せてきた
・歯が傾いてきた

歯が動くことはあるの?と疑問に感じる方もいますが、歯は少しずつ移動しているといわれています。

加齢とともに歯並びは変化すると言っても、実際に永久歯が生えそろう10代と比較すれば20~30代、40~50代の中年期、そして60代以上の老年期では少し意味合いが違います。

中年期までの比較的人生の前半では虫歯、歯周病、親知らずなどの明らかな原因や歯科治療の放置や中断、もともとの歯並びや悪い習慣などがほとんどの原因でしょう。
しかしながら中高年期以降においては普段からの定期的なケアやメンテナンスを行っていたとしても、やはり生理的な加齢変化ともいうようなある程度は避けようのない歯肉の退縮や歯の移動は起こってしまいます。 

一般的に言って歯は加齢変化で前方方向に動いていく傾向があるので、若い時には綺麗に並んでいた前歯が年齢とともに少し重なってくるようなことはよく起こります。 特に女性は閉経などに伴う女性ホルモンの変化と骨の代謝には深い関わりがあります。

加齢 歯並び

1-2.歯並びが悪くなる原因

歯並びが悪くなる原因は複数あり、以下のような例が挙げられます。

・口のまわりの筋肉が衰えて歯並びが乱れる
・虫歯、歯周病、親知らず
・歯を抜歯した箇所の放置
・治療を途中でやめた
・もともと歯並びがよくない

虫歯や歯周病は歯を失う大きな原因となり、抜歯や抜け落ちた状態を放置していると、偏った負担がかかることで残っている歯に悪影響を与えてしまいます。
そのほか、顎が小さい、歯ぎしりや食いしばり、かみ合わせが悪いなど、歯並びが悪くなる要因は多々あり、複数の要因が関係しているケースもあります。

2.歯並びの大切さとは

歯並びが悪くなると、見た目への影響だけではなく、かみ合わせや咀嚼がしにくくなる、歯ブラシで磨き残しが起きやすくなるといった問題があります。

その結果、さらに歯並びが悪くなることもあるため、口腔内の健康を守るためにも、歯並びはとても大切です。

加齢 歯並び

3.歯並びが悪くならないようにするためには?

3-1.虫歯や歯周病などを予防

歯並びが悪くなる原因でお伝えしたとおり、虫歯や歯周病など口腔内のトラブルは歯並びの悪化につながります。

そのため、虫歯や歯周病などを予防・治療していくことが大切です。特に歯周病は初期症状が少なく、気が付いたときにはかなり進行していたという方も少なくありません。

3-2.歯の定期検診を受けよう

痛みがないと、なかなか歯医者さんには行かない方も多いですよね。
しかし、お口の健康を守るためには定期検診が大切です。毎日歯磨きをしているから大丈夫と思う方もいますが、セルフケアだけでは磨き残しが原因で虫歯や歯周病を招く恐れがあります。

もし、虫歯や歯周病が進行してから治療を行う場合、通院回数や費用の負担も増えます。定期的に歯医者さんに通うことで、トラブルを早期に発見し、自身の負担を抑えることにもつながります。

加齢 歯並び

4.悪くなった歯並びをよくするには?

すでに歯並びが悪くなってしまった場合、まずは歯医者さんに相談しましょう。歯並びやかみ合わせ、虫歯、歯周病のチェックを行ってから、今後の治療方針が決まります。

また、矯正治療を視野に入れることも手段のひとつです。矯正治療は自由診療となるため、治療内容や歯医者さんによって費用が大きく変わります。治療に時間がかかることもありますが、食事や見た目などに影響がありお困りの方は、一度どのような矯正治療があるのか、治療期間はどの程度なのかなど、歯医者さんにしっかりと相談することをおすすめします。

5.まとめ

加齢とともに歯並びが悪くなり、食べ物が詰まりやすい、発音や滑舌が悪くなったと悩む方は少なくありません。

また、見た目にも影響を与えてしまい、対人関係に支障をきたす恐れもあります。歯並びが悪くならないためには、口腔内の健康を保つことが大切です。セルフケアに加え、歯医者さんの定期検診を受け、予防に努めましょう。

 

【あわせて読みたい】

昔より前歯がでてきた?歯並びが出っ歯などになる原因や治療方法とは

その噛み合わせ正しいですか?噛み合わせ異常が与える意外な影響とは

お住まいの地域の歯科検診情報まとめ「歯科検診N」

監修医

遠藤 三樹夫先生

遠藤歯科クリニック 院長

経歴

1983年大阪大学歯学部 卒業
1983年大阪大学歯科口腔外科第一講座 入局
1985年大阪逓信病院(現 NTT西日本大阪病院)歯科 勤務
1988年遠藤歯科クリニック 開業
 現在に至る

この記事は役にたちましたか?

  • すごく
  • いいね
  • ふつう
  • あまり
  • ぜんぜん
不正確な情報を報告

歯医者さんを探す