神経のない歯でも白くできる!白くする方法4選

    神経を抜いた歯が黒く変色してきてお困りではありませんか?神経を抜いた歯は、通常のホワイトニングでは効果が得られず、変色部分が目立ってしまうことがあります。しかし、現在の歯科医療では、神経のない歯のホワイトニング方法がいくつかあります。

    それぞれの手法の概要やおすすめの方法についてご紹介していますので、神経のない歯の変色にお悩みの方はぜひ参考にしてください。

    ※ 掲載している平均費用は参考価格です。施術内容や症状により費用は変動する可能性がありますので、各歯科医院の治療方針を確認し、ご自身の症例に合った歯医者さんをお選びください。

    この記事の目次

    1.神経の無い歯でも白くする方法まとめ

    ウォーキングブリーチ

    神経のない歯は象牙質が変色するため、従来のホワイトニングでは効果が得られません。しかし、ウォーキングブリーチは神経のない歯にも有効なホワイトニング方法です。この方法では、歯の裏側を少し削り、薬剤を充填して象牙質の変色を漂白します。

    また、神経のない歯は根元の歯茎が黒ずむことがありますが、これは歯茎そのものが変色しているのではなく、歯の根の黒ずみが透けて見えるためです。ウォーキングブリーチは歯の根元を内部から漂白することで、歯茎も綺麗にすることができます。

    ウォーキングブリーチは1963年に確立され、2006年までは保険適用の範囲で治療を受けることができた歴史ある治療法です。神経のない歯を白くするには最もおすすめの方法です。

     

    インターナルオフィスブリーチ

    ウォーキングブリーチと同様に、神経のない歯を漂白する方法としてインターナルオフィスブリーチ(別名パワーブリーチ)があります。この方法では、神経を取り除く際に使用した詰め物を取り外し、歯の内部に薬剤を充填して漂白します。

    ウォーキングブリーチとの違いは、薬剤の充填に加えて光を照射して歯を白くする点と、ホワイトニングが終わった後に歯の内部の薬剤を取り除く点です。個人差はありますが、5回から10回程度の施術で周囲の歯と同じような白さを実現できると言われています。

    次の記事で紹介するブライトスマイルなど、歯の表面から行うホワイトニング手法と組み合わせると、より高い効果を得ることができます。

     

    ブライトスマイル

    ブライトスマイルは、NASAの科学者によって開発されたホワイトニング方法で、口の中全体に光を照射することで一度に多くの歯を白くすることができます。その効果は非常に高く、カラーガイドを基準にすると、一回の施術で8~10段階も白くなると言われています。神経のない歯は通常の歯に比べて効果が得られにくい傾向がありますが、変色の程度によっては効果が期待できます。

    神経のない歯に対しては、インターナルブリーチやウォーキングブリーチなど、歯の内部から白くする方法と併用するのが一般的です。これにより、歯の内外からホワイトニングを行うことができます。施術費用は高めですが、一度で高い効果を得られるため、手間や時間をかけずに済むおすすめのホワイトニング方法です。

     

    レジンべニア

    神経のない歯の変色を隠して白くする方法として、レジンべニアがあります。これは、樹脂でできたスカルプチャーという付け歯を歯の形に整え、対象の歯の表面に貼り付ける方法です。正しいメンテナンスを行えば、5年以上にわたって良好な状態を保つことができます。

    歯の変色が著しい方や、何度も歯科医院に通院してホワイトニングをするのに抵抗がある方におすすめです。また、すぐに白い歯を実現したい方や、時間が取れない方にも適しています。

    2.神経が無い歯に関する知識

    神経を取った歯は徐々に変色してくる

    虫歯の治療で神経を抜いたり、外傷で神経が死んでしまったりすると、歯が徐々に黒ずんでくることがあります。しかし、神経がない歯がすべて黒ずんでホワイトニングが必要になるわけではありません。

    黒ずむ理由は、壊死した部分を治療せずに放置したことで、歯の内部で出血が起こり、血液が壊死した組織と反応して変色するためです。虫歯治療で神経を取った場合でも、壊死部分を取り除く処置をしていても、血液循環がなくなることで歯を構成するコラーゲンなどの成分が劣化し、変色します。このように、神経が死んだ歯の変色は、通常の黄ばみとは異なり、黒く変色するのが特徴です。

     

    通常のホワイトニングでは白くできない

    神経のない歯は、一般的なホワイトニングで使用される過酸化水素や過酸化尿素の効果をあまり得られません。歯の状態によっては施術直後に白さを感じることもありますが、変色が早いため、実質的にホワイトニング効果は期待できないでしょう。

    通常のホワイトニングでも効果は永続的ではなく、色戻りが起こるため、白さを維持するには半年から1年ごとに再施術が必要です。一般的なホワイトニング手法で無理に歯を白くしようとすると、費用対効果が悪くなります。

    全体的な歯の審美性を求めるなら、健康な歯には通常のホワイトニングを行い、神経のない歯には先に紹介した方法を併用するのが最も効果的です。

    3.まとめ

    神経のない歯でもホワイトニングする方法があることをご存じでしたか?一般的なホワイトニングでは効果が得られず、変色した部分が目立ってしまうことがあります。しかし、これらの方法を使えば、周囲の歯と同じように白くすることができます。

    過去に治療した歯が目立ってきた方や、一般的なホワイトニングで神経のない歯だけ効果が得られずに悩んでいる方は、歯医者さんに相談してみてください。これらの方法で白くて美しい歯を実現しましょう。

    監修医

    野村 雄司先生

    本町通りデンタルクリニック 理事長

    経歴

    2003年 大阪歯科大学卒業
    2007年 大阪歯科大学保存学講座入局
    2009年 まごころ歯科勤務
    2012年 まごころ歯科退職
    2012年 本町通りデンタルクリニック開業
    2013年 大阪歯科大学保存学講座歯学博士号取得
    現在に至る。

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