ホームホワイトニングは毎日行うべき?その理由や効果、期間を解説

    ホームホワイトニングは自宅で施術が出来る便利さはあっても、毎日のメンテナンスが面倒になってきてしまう方もいらっしゃいますよね。

    この記事では、そんなお悩みをお持ちの方へホームホワイトニングを毎日行うべき理由や効果をご紹介します。理由を理解することで、毎日のメンテナンスが欠かせなくなるはずです。白く美しい歯をキープさせるためのポイント等の記載もありますので是非、参考にしてみてください。

    この記事の目次

    1.ホームホワイトニングは毎日やるべき?

    早く白くしたいなら毎日行うべき

    ホームホワイトニングは自宅で行うので、歯医者さんで行うものより、弱めの薬剤を使います。薬剤の濃度が低いため、効果を実感するまでに時間がかかると思っておきましょう。「毎日装着しないと意味がない」わけではありせんが、効果が出るのに時間がかかります。早く効果を実感したいのであれば、毎日継続的に行いましょう。

    装着時間は、薬剤の濃度や種類によって違いますが 2~7時間ほどです。もし、長い時間おかなければいけない薬剤であれば、夜就寝する前に塗布することが推奨されています。

     

    効果の目安

    個人差はあるもののホームホワイトニングを取り入れることで VITA 社のシェードガイド(歯の色見本)の「A1」や「B1」くらいの明るさにすることができます。日本人の歯の色はシェードガイドで平均「A3.5」くらいとされていて、数値が少なくなるほどトーンは明るくなります。ホームホワイトニングを毎日継続していくことで、明るいと感じられる色に変化していくでしょう。

     

    効果を実感するまでの期間

    人によっては一度で効果を感じる人もいるため、個人差はありますが、数週間~2か月くらいで大きな効果を感じてきます。ホームホワイトニングの薬剤は濃度が低いため、白くなるのに期間がかかることを認識しておきましょう。最初の数日は部分的に白くなるところとあまり白くならないところでムラになることがありますが、心配は不要です。歯の状態にもよりますが、毎日継続していくことでムラのない白く美しい歯になっていきます。

     

    毎日行っていても効果が出ない場合

    「毎日行っていても効果が出ない」という人も、実は少しずつ効果が出ています。ホームホワイトニングというのはある程度の効果が出るまで期間がかかる治療です。少しずつ白くなっているものの、毎日鏡で見ていると気付きにくいものです。施術前と施術後の写真を自分で撮っておくことで変化を実感しやすいでしょう。

    定期的に来院する際にシェードガイド(歯の色見本)をあててくれるところもありますのでそのような歯医者さんを選んでみるのもいいでしょう。ただし、神経を抜いてしまった歯や人工歯(被せものや詰めものなど)はホワイトニングをしても効果が期待できません。

    2.ホームホワイトニングの特徴

    ホームホワイトニングは、自宅で歯を白くしていく治療方法です。忙しい人にとって、毎日自宅でできるのは便利ですよね。では、ホームホワイトニングにはどのような特徴があるのでしょうか。

     

    薬剤の刺激が少ない

    ホームホワイトニングで用いられる薬剤は、歯医者さんで施術されるオフィスホワイトニングと比べ濃度がおよそ10分の1になっています。自宅で行うため安全性が考慮されているのが、薬剤を低濃度にしている理由です。また、オフィスホワイトニングは光やレーザーなどをあて、時間を短縮し効果的に歯を白くしていきます。

    一方、ホームホワイトニングはそれらを用いず、時間と回数をかけることで徐々に白くしていくのが特徴です。そのため、歯や歯茎に対して刺激が少なく、知覚過敏にもなりづらいといえるでしょう。

     

    歯の内側から黄ばみを落とす

    ホームホワイトニングは表面の汚れ(ステインやタバコのヤニなど)だけでなく、内側(歯の象牙質)の黄ばみ等も白くしていきます。薬剤を塗布しマウスピースを装着して時間をおくことで、象牙質まで薬剤が浸透し、黄ばみを落とします。期間はかかりますが、歯を象牙質から白くすることでいっそう白さが引き立ちます。

     

    後戻りしにくい

    ホームホワイトニングは後戻り(歯が元の色に戻ってしまうこと)しにくいのが特徴です。オフィスホワイトニングであれば、早くて3か月ほどで歯の色が元に戻ってしまいます。一方、ホームホワイトニングは内側から白くしていくため、半年~1年ほどかけて徐々に後戻りします。どんな方でも毎日摂取している飲食物で少しずつ着色してしまいます。一度だけでなく、定期的にホームホワイトニングをすることで白い歯をキープできるでしょう。

     

    費用が安価

    ホワイトニングは保険が適用されず、自費治療になります。そのため、歯医者さんによって治療費や薬剤代などに差がでてしまいます。ただ、ホワイトニングの中でもホームホワイトニングは比較的安価な治療といえます。以下は費用の目安です。

    ◆ホームホワイトニング:15,000~30,000円程度
    ◆オフィスホワイトニング:15,000~50,000円程度
    ◆デュアルホワイトニング:30,000~80,000円程度

    ※デュアルホワイトニングはホームホワイトニングとオフィスホワイトニングを併用する治療

    3.ホームホワイトニングの手順

    ①歯を丁寧に磨く
    歯の表面や歯間に汚れが残っていると、ムラになるなど思ったような効果が得られないので、歯磨きは丁寧にしましょう。

    ②マウスピースに薬剤を入れる
    マウスピースの内側にホワイトニング薬剤を入れてください。薬剤の量ですが、1歯につき米粒ひとつぶ分くらいが目安です。その際に唇側に入れると、外から見える部分を効率的に白くすることができます。

    ③マウスピースをはめる
    薬剤を入れたマウスピースを歯にはめましょう。

    ④はみ出した薬剤はティッシュオフする
    薬剤がはみ出したまま放置すると歯茎に刺激を与えてしまうので、余分な薬剤はティッシュでオフしてください。

    ⑤決められた時間装着する
    ホームホワイトニングは薬剤の濃度によって装着時間が決められています。装着時間は薬剤や歯医者さんによって差がありますが、時間を守らないと、効果が出ない、歯がしみる等の悪影響が出やすいので注意してください。また、マウスピースを装着しているときに飲食や喫煙はできません。

    ⑥マウスピースを外して洗う
    時間がきたらマウスピースを外しぬるま湯で薬剤を洗い流しましょう。薬剤が残っていると雑菌が繁殖しやすいので、優しく丁寧に洗い流すことがポイントです。

    ⑦マウスピースを自然乾燥させる
    マウスピースは風通しのよいところで自然乾燥させるようにしてください。洗ったマウスピースに水滴が残っていると、雑菌の繁殖に繋がります。

    ⑧保管する
    乾燥したら専用のトレーや入れ物などで保管するようにしましょう。

    4.ホワイトニング効果をより得るためのポイント

    食べ物に気を付ける

    ホワイトニングの後というのは一時的に色が入りやすいので、着色しやすい飲食物に気を付ける必要があります。ホームホワイトニングをしている期間はなるべく以下の飲食物を控えましょう。

    ・カレー
    ・コーヒー
    ・ココア
    ・赤ワイン
    ・ミートソース
    ・紅茶
    ・色の濃い調味料(ケチャップや醤油やソースなど)

     

    歯磨きを丁寧にする

    希望通りの白さにするために、マウスピース装着前の歯磨きは丁寧にしましょう。表面や歯間に汚れが残っていると薬剤が上手く浸透せずムラになってしまうことがあります。また治療後も、ホワイトニング作用のある歯磨き粉を使うことで、飲食物による汚れが再付着するのを防いでくれます。

     

    使用方法を守る

    マウスピースや薬剤の使用方法は、必ず指示通りに守りましょう。指示通りに使わないと、期待した効果が得られないことがあります。例えば、薬剤には使用期限があるので、必ず守ることが重要です。開封後、長期間経過すると歯が白くならない場合もあります。

     

    定期的にメンテナンスをする

    黄ばみが気になってきたら、半年に1回、もしくは1年に1回など定期的に歯医者さんに相談してみましょう。ホワイトニングは一度白くなったからといって、ずっとその白さが長続きするわけではありません。ホームホワイトニングは後戻りしづらい施術とはいえ、多くの場合半年~1年後には元の歯の色に戻ってしまうものです。ホームホワイトニング用の薬剤を歯医者さんで追加購入すれば、自宅でメンテナンスすることができます。

    5.まとめ

    ホームホワイトニングは薬剤の作用が穏やかなので、毎日行うことが望ましいです。しかし、何かの事情で毎日できなくても効果がないわけではありません。その分、効果を感じるまでの期間がが長くなるだけです。「期間が長くかかる」と聞くとデメリットのように感じますが、実はメリットもあります。

    ホームホワイトニングは、オフィスホワイトニングと比べて1回の効果は少ないですが、一旦白くなれば効果が長続きします。後戻りもゆっくりなので、希望の白さになるまで焦らず続けてください。治療後は、半年に1度など定期的にメンテナンスを行うことで白い歯を保つことができます。

    監修医

    小川 隆介先生

    後楽園デンタルオフィス 院長

    経歴

    2005年 日本歯科大学 卒業
    2005~2006年 東京医科歯科大学摂食機能構築学 医員
    2007~2011年 東京都内歯科医院 副院長
    2011年 後楽園デンタルオフィス 院長就任
    現在に至る

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