A.大切な歯を失わないために、検査をした上で、歯に付いたプラークや歯石を除去します。
歯周病はお口の細菌による感染症です。歯と歯茎の間に付いて感染した細菌が、歯茎の腫れや出血を引き起こします。症状がひどくなると歯を支えている歯茎と骨がやせていき、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまう恐ろしい病気です。
歯周病の疑いがある方には、初回の場合はまず紙のボードを使用して、歯周病のしくみをしっかりとご説明をします。そして歯周病検査を行った上で、歯に付いたプラークや歯石を除去して、歯の表面もきれいに磨いていきます。
歯と歯茎の内側に歯石が付いている場合は、しみる可能性がありますので、麻酔をして痛みを緩和しながら、何回かに分けて歯石を除去する工夫もしています。
A.歯周ポケットの深さを測って、歯周病の進行度合いを確認します。
歯科医院で「2ミリ、3ミリ」といった数字が聞こえてきたことはありませんか。これは歯周ポケットと呼ばれる、歯と歯茎の間の深さを測っています。深さを測ることで歯周病がどの程度進んでいるかを調べるのが歯周病検査です。
健康な歯の場合、歯周ポケットの深さは3ミリ以内と言われています。4~5ミリ以上になると歯周病の初期段階、5~6ミリになると中程度、それ以上になると重度と診断します。重度になると、歯茎は歯槽膿漏になり炎症を起こし、歯がグラグラと揺れてきて抜け落ちてしまいます。大切な歯を失わないために定期的な歯周病検査を受診されることをおすすめしています。
A.症状が残っている方には、レーザーを使って歯周病菌の殺菌を行います。
残念ながら、歯周病は治療をして終わりではありません。気を抜いてメンテナンスを怠ると、すぐに元に戻ってしまいます。そのため当院では、治療後も歯茎の腫れや出血が残っている方に対して、レーザー器具を使った治療をご提供しています。
レーザーは約1500度の熱の光を発する器具で、歯にこびり付いた歯石にこの熱を当てて歯周病菌を殺菌することができます。手動の器具で歯石を除去するのに比べて、短期間で殺菌ができるため、患者さまに短い期間で治療をご提供することが可能です。