歯科医院へ通えない方のために、当院は訪問診療を行っており、入れ歯の作製・調整や、お口のケアをサポートしています。例えば、型取りができる道具をお持ちしてご自宅に伺い、お口の検査や型取り後、歯科技工士と連携を取りながら患者さまのお口に合う入れ歯を作製しています。
また入れ歯を長く使っていただけるよう、完成後に患者さまへケアの重要性や方法をお伝えすることも欠かしません。患者さまが入れ歯のケアをすることが難しい場合は、ご家族の方や介助者にお話をしてトラブルが起きないように努めています。
このほか口腔内のケアでは、お口を清潔にするためにブラッシングをしており、吸引器を用いて歯ブラシで落ちた汚れを吸い込んできます。そうすることで、お口の汚れが肺に入ることでの誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクを防ぎます。
INDEX
当院は3代に渡って長く続く医院ゆえに、年月がたって医院に足を運ぶことが困難な患者さまもいらっしゃいます。そのため、ご自宅や介護施設などにいてもいつまでも歯のケアを行えるように、ご希望の患者さまに向けて訪問歯科診療にも力を入れています。
主に入れ歯の調整や、お口の中をきれいに保つようにブラッシングによる口内のケアを行っています。
患者さまのお体の状態に応じて、日頃のケアの方法や現在の症状の説明などをご家族や介助人の方に説明させていただきます。
訪問時には、歯の治療に関する説明だけでなく、世間話なども交えてリラックスして治療を受けていただけるように心がけています。
口内のケアを行う際は、医院からお持ちした携帯用の道具を使っています。これによって、普段ご自宅や施設では行えない部分までケアを行うことができます。
医院からお持ちする道具には吸引器が付いています。これにより、歯をブラッシングした際に出る汚れを落ちる前に汚れを吸い込むことができます。このような道具を使うことで、物を飲み込むことが困難な嚥下(えんげ)障害をお持ちの方でも診療を受けていただけます。
治療しているその場で汚れを吸うので、汚れが肺まで入り込んで炎症を起こしてしまう誤嚥(ごえん)性肺炎のリスクも減らすことができます。
訪問歯科診療では、口内のケアのほかに入れ歯の作製も行っています。
医院にご来院いただかなくても入れ歯が作れるように、型取りに必要な道具を持って患者さまのもとへお伺いします。型取り前にしっかりと検査もさせていただき、入れ歯が入れられると判断できたら、型取りを行い、その後歯科技工所に作製を依頼します。
入れ歯は日々ケアが必要なため、患者さまご自身で装着やケアを行うことが困難な場合は、介助者の方と相談の上で作製の判断をします。
入れ歯を入れることで、口にできる食べ物の種類も増え、食事を楽しむことができるだけでなく、体の健康状態も改善が見込めます。