結構難しい!?子どもの歯の磨き方

子ども 歯みがき

結構難しい!?子どもの歯の磨き方

「子どもも自分で歯みがきするようになったけど、きちんと磨けてるかな?」とお母さんたちはいつも心配しているのではないでしょうか。実は、小さな子どもの口の中はとっても複雑で、この時期は親御さんの仕上げ磨きがとっても重要になのです。この記事では、複雑な子どもの歯をどうやって磨いたらいいか、ポイントを整理してご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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この記事の目次

1.子どものお口の中はとっても複雑!?

子どもには、形がとても複雑な乳歯が生えています。とくに、奥にある乳歯は、表面の形がかなり複雑です。ですから、丁寧にブラッシングをしなければ、すぐに虫歯になってしまいます。
それだけではなく、子どもには6歳ごろになると、永久歯も生えてきます。乳歯と永久歯では、形も大きさも異なるため、お口の中はさらに複雑な状態となります。これを混合歯列期と言います。
この時期に、お口の中をいかに清潔に保つかによって、お子さんのその後の人生が大きく変わってくると言っても間違いではありません。

2.6歳臼歯をいかに守っていくかが鍵となる!?

永久歯の中で、一番最初に生えてくるのが第一大臼歯です。これを6歳臼歯と言います。
この歯は、噛み合わせに関しても、歯並びに関しても、最も重要な役割を担う歯と言えます。ですから、この6歳臼歯が生えてきたら、全力で守っていきましょう。
この歯がきちんと生えてくれて、その後も虫歯にならずに永久歯が生えそろってくれれば、お口の中はかなり安定します。具体的には、この6歳臼歯を起点にして、その他の歯並びが決まってきます。また、ご飯を食べる際にも、主に機能するのは6歳臼歯の周辺となります。
ですから、この6歳臼歯が健康に育つことは、お子さんのその後の人生に深く関わっているのです。

3.混合歯列期の歯磨きのコツとは?

乳歯と永久歯が入り乱れた混合歯列期は、歯並びもバラバラで、とても歯磨きがしにくいです。乳歯と永久歯では、形も大きさも違うわけですから、仕方のないことかもしれませんね。ですから、至るところに段差があったり、隙間があったりします。
そうした歯列の状態を踏まえた上で、工夫を加えた歯磨きを行っていくことが必要になります。
具体的には、子ども自身が磨きやすいスクラビング法で歯磨きをしていきましょう。スクラビング法とは、歯ブラシを前後に動かしながら歯磨きする方法で、至ってシンプルな動作と言えます。
また、通常の歯ブラシだけでは対応できない場合は、フロスやタフトなども活用していきましょう。
それから、お子さんがまだ小さい頃であれば、できるだけお父さんお母さんの仕上げ磨きも行っていきましょう。

4.生えたばかりの永久歯は形が複雑で磨きにくい!?

乳歯の表面が複雑なのは、皆さんもご存知かもしれませんね。 表面の凹凸が沢山あるため、簡単には汚れを落とすことはできません。 そして実は、生えたばかりの永久歯も、その表面が複雑な形態をしているのです。
もしもお子さんがいらっしゃれば、6歳臼歯を観察してみましょう。 生えたての乳歯のような形をしていますよ。
この永久歯の形は、年をとるごとに摩耗していき、平坦になっていきます。 ただ、永久歯が生えそろうまでは、まだ噛み合うことがないため、その形状は残ります。
そしてもし、こうした生えたての永久歯をきちんと磨く自信がないのなら、歯医者さんで予防処置をとってもらいましょう。 予防処置とは、歯の表面にフッ素を塗布して、歯質の強化を行います。あるいは、複雑な形を平らにするために、シーラントを流し込むこともします。
こうして、色々工夫しながら、お子さんの歯を守っていきましょう。

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監修医 尾上剛先生

ごうデンタルクリニック

院長

【経歴】
出身校:神奈川歯科大学
卒業年月日:2009年3月

2010年 新潟大学付属医歯学総合病院 勤務
2011年 神奈川歯科大学付属横浜クリニック 入局
2013年 斉藤歯科クリニック 院長就任
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