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キレイな歯並びになるか、希望どおりの治療をしてもらえるかは、歯医者さんの選び方で変わることがあります。せっかく何年もかけて治療をしたのに思ったようにならなかった…と後悔しないようにしたいですね。

この記事の目次

矯正歯科の専門医とは?

矯正歯科はみんな同じではない!

現在の日本では、歯科医師の免許をもっていれば誰でも矯正治療をおこなうことができます。
しかし、矯正治療は、虫歯や歯周病の治療をおこなう一般歯科とは大きな違いがあります。
当然ではありますが、矯正に関する専門知識や技術が必要です。

実は、歯科大学を卒業したからといって、矯正の知識がすべて身につくわけではありません。
歯科大学での勉強だけでは矯正の知識が十分得られないため、本当の意味での矯正医になるなら、歯科大学をでたあとに専門技術を学ぶ必要があります。
しかし、実際はこのような技術を習得せずに「矯正歯科」をかかげている歯医者さんも少なくないのが現実です。
知識や技術が少ない歯医者さんで矯正治療を受けるのは、不安ですよね。

専門医とは?

「専門医」とは、学会・団体が認めた歯科医師をいいます。
日本には、矯正に関する学会・団体が主に3つあります。
各団体によって矯正の「専門医」になるための審査の内容は異なりますが、合格条件は厳しいといえます。
専門医は、現在3つの団体を合わせて480人ほどです。

現在、歯科医師は日本に約100,000人いるとされています。
その中で、約21,000のクリニックの診療科目に、矯正歯科が含まれています。
しかし、大学卒業後に矯正の専門知識を学んだ歯医者さんはわずか3,000人ほどです。
専門医の資格は、3,000人の中から審査を通った歯科医師に与えられるものです。

そのため、専門医の資格を有している歯科医院は、資格を有していない歯科医院と比較して、高い技術を持つということになります。

下に、3つの団体の専門医の数をそれぞれあげます。

■専門医の数:合計480名 ※2018年5月時点
日本矯正歯科学会専門医:約320名
JBO認定歯科矯正専門医:約70名
日本成人矯正歯科学会:約90名

専門医の資格を持つ歯科医師のイメージ写真

「認定医」と「専門医」と「指導医」の違い

矯正歯科のホームページには、「認定医」「専門医」「指導医」という文言が明記されていることがあります
この3つの違いとは、具体的にどういったものでしょうか。

■認定医

認定医とは、学会が認めた大学病院や矯正医療機関で、5年以上の臨床経験(※)を持ち、学会での発表等で審査に合格した歯科医師のことです。
矯正医として、最低限の知識と技術を学ぶのに必要な資格と言えます。

※臨床経験とは:この場合、実際に矯正治療をおこなう経験

■専門医

専門医になるには、歯科医師が臨床試験として今まで治療してきた患者さんの症例を提示する必要があります。
合格するには、多くの治療経験や高い技術が必要です。

■指導医

「指導医」は、矯正医を教育するための資格です。
歯科大学を卒業した後に、矯正の知識や技術を専門的に学びたいという歯科医師を指導する場合に必要となります。

日本では矯正に関する学会・団体が3つほどありますが、認定医の資格があるところと、ないところがあります。
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO)は認定医という資格がないので、専門医、指導医の取得のみとなります。

■団体の資格詳細

認定医 専門医 指導医
日本歯科矯正専門医認定機構(JBO) ×
日本矯正歯科学会(JOS)
日本成人矯正歯科学会(JAAO)

選ぶ目安は「専門医」であるかどうか

矯正知識に精通した歯科医師を選ぶときには、「専門医かどうか」ということがひとつの目安になります。
専門医は学会による厳しい基準をクリアしているため、技術と知識量に対し保証がされています。

もちろん、認定医でも勉強熱心な腕のよい歯科医師も多く存在します。
しかし、その場合は口コミでの評判や症例数を頼りにするしかないため、信頼できる歯医者さんを探し当てるまでに時間がかかるでしょう。

舌側矯正の資格もある

舌側矯正(ぜっそくきょうせい)とは、歯の裏側に矯正装置を装着する矯正方法です。
日本には「日本舌側矯正歯科学会」という団体があり、上の章でお伝えした3つの団体のように、認定医制度を設けています。
厚労省指導の専門医制度検討団体ではありませんが、現在の会員数は500人を超えています。

舌側矯正の治療をおこなっていない歯医者さんも多く存在します。
舌側矯正を考えている方は、舌側矯正の認定医の資格を持つ歯科医院を探してみてください。

厚生労働省認定の専門医資格とそうでないもの

厚労省に認定されている専門医資格と、そうでない資格があります。
これまで紹介してきた矯正歯科の専門医資格は、厚労省の認定を受けたものではなく、専門医になるための試験も統一されていません。
理由には、矯正歯科が比較的新しい分野であることが挙げられます。

現在、厚労省指導のもと、3つの団体で統一した専門医制度の制定をおこなっており、審議中ではあるものの、厚労省に対し認定申請をおこなっている学会もあります。

【参考】歯科の専門医制度における日本歯科医学会の取組み

歯科に関する学会だけでも非常に多く存在し、学会ごとに専門医制度があれば、どの資格を持つ歯医者さんにかかれば良いかわからなくなってしまいます。
そこで、矯正以外の専門医資格については、厚労省に認められている以下の5つの資格を紹介します。

・歯周病専門医(日本歯周病学会)
・歯科麻酔専門医(日本歯科麻酔学会)
・口腔外科専門医(日本口腔外科学会)
・歯科放射線専門医(日本歯科放射線学会)
・小児歯科専門医(日本小児歯科学会)

これらの資格を持つ歯科医師であれば、学会が設ける試験に合格しており、かつ、国にも認められている資格である、と言うことができます。

矯正治療をする再に歯医者さんを選ぶ基準

ホームページに矯正の専門医と書いてある

上の章では、矯正の歯医者さんを選ぶ際に、「専門医かどうか、ということを一つの目安に」とお伝えしました。
ホームページには、専門医の資格の有無が記述されていることが多くあります。
まずは、ホームページを見てから歯医者さんに足を運びましょう。

検査や説明をしてくれる

矯正を考えた場合、まず複数の歯医者さんでカウンセリングをしてもらうことをおすすめします。
事前のホームページでのチェックも大切です。
カウンセリングでは、わかりやすい説明をしてくれるか、きちんとした検査をしてくれるか、といったことが重要です。
矯正の治療は、ミリ単位で歯を移動させていきます。
そのため、お口の中の写真や、頭部X線規格写真、パノラマX写真、歯形が必要になります。
検査の結果をわかりやすく、かみ砕いて説明してくれるかも大切なポイントです。

費用を安価にするために、しっかりとした検査をおこなわない矯正歯科もあります。
その場合は、満足のいく治療を受けることは難しいと言えるでしょう。
多少、高額になったとしても、長い目で見ればしっかりと治療をしてくれる歯医者さんを選ぶべきです。

期間や費用を明確にしてくれる

矯正のカウンセリングでは、費用がどのくらいか、どんな治療法を行っていくのかを説明してもらいます。
矯正に掛かる期間も重要です。

症例数の多い矯正歯科では、治療計画や金額、期間を最初にしっかりと説明してくれます。
しかし、質問をしてもあやふやだったり、話の内容が二転三転してしまったり…という場合は別の歯医者さんに行くことをおすすめします。

治療法が選べる

矯正にはさまざまな治療がありますが、複数の治療法を提案してくれる歯医者さんがおすすめです。

歯医者さんによっては、1つの治療法しか勧めないことがあります。
矯正の知識がなければ、それしか選択肢がないと思い、疑問を抱くことなく矯正を始めてしまいます。
後になってから他の選択肢もあったのか…と後悔するのは避けたいですよね。

複数の歯医者さんでカウンセリングを受けることは、自分に最適な治療法を探すためにも大切なことです。

メリットとともにデメリットも話す

治療には、メリットと同時にデメリットも必ず存在します。
複数の矯正方法を提案し、それぞれのメリット・デメリットをわかりやすく説明してくれる歯医者さんを選びましょう。
例えば、抜歯の必要はないけれど矯正装置が目立ってしまう、矯正の期間は短くて済むけど費用が高い、といったことです。

メリットしか説明しない歯医者さんも存在するため、注意が必要です。

まとめ

矯正歯科と看板をかかげていても、矯正の専門知識を学んでいない歯医者さんは多いのが現実です。
矯正治療は、治療期間も長く費用も高額になりますが、歯医者さんによって技術にバラつきがあり、その差が仕上がりにも大きく影響します。
「せっかく治療を受けるのであれば、後悔したくない」という思いは、悩みを抱える患者さんにとって当然です。
治療を進めるに当たって、歯医者さんを選ぶ際に、専門医という資格を一つの目安にすることをおすすめします。

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2019-01-16T14:09:50+00:00