※ 掲載する平均費用はあくまでユーザー様のご参考のために提示したものであり、施術内容、症状等により、施術費用は変動することが考えられます。各院の治療方針をお確かめの上、ご自身の症例にあった歯医者さんをお選びください。
この記事の目次
主な7つの矯正法と想定される費用について
ブラケット矯正
・費用 80万円程度
・期間 2年半から3年程度
矯正方法として、もっとも一般的な治療方法がブラケット矯正です。ブラケットという金属の器具を歯の表側の1本1本に固定し、各ブラケットをワイヤーでつないで、引っ張る力を調整しながら少しずつ歯を動かす方法です。1本1本の歯を細やかに動かすことができるので、さまざまな不正咬合(悪い歯並び)の矯正に、幅広く対応できます。
リンガル矯正
・費用 120万円程度
・期間 3年程度
ブラケットを歯の裏側に装着するのが、リンガル矯正です。装置が裏側にあるので、目立たないというメリットがありますが、舌に器具が当たるので、装着に違和感を覚える方もいます。高い技術力を要し、費用は通常のブラケット矯正よりも割高になります。また、上の歯だけをリンガル矯正にする、ハーフリンガル矯正もあります。
セルフライゲーションブラケット
・費用 80万円程度
・期間 1年から1年半程度
少ない力でしっかり作用を得ることができる新しい矯正方法が、セルフライゲーションシステムです。従来のブラケット矯正は、各ブラケットにワイヤーを固定していますが、このシステムはブラケットにワイヤーを通すだけで固定しません。歯を動かすためにかける力は弱いのですが、実は痛みが少ない上に、歯を効率的に移動できる治療方法です。
マウスピース矯正
・費用 80万円程度
・期間 1年から2年程度
現在の歯並びから目標とする歯並びに向けて、少しずつ形の違うマウスピースへと付け替えていくことで、歯を移動していく矯正方法です。自分で取り外しができ、目立ちにくいメリットがありますが、大きく歯を動かす必要のある矯正には不向きです。
部分矯正
・費用 15万円から80万円程度
・期間 3ヶ月から1年程度
主に、前歯だけを動かすのが部分矯正です。部分矯正は、ブラケット矯正、リンガル矯正、マウスピース矯正など、さまざまな方法が適用でき、その治療方法によって費用が大きく変わってきます。
セラミック矯正
・費用 セラミック1本あたり7万円から15万円程度
・期間 1ヶ月から3ヶ月程度
歯の表面に、薄いセラミックの被せ物を施す矯正方法です。歯自体を移動する矯正ではないので、大きな不正咬合の改善には適しません。天然の歯に近いセラミック素材を被せることで、見た目を良くしたり、小さな歯の隙間を埋めたり、噛合せを改善することができます。
ハイブリッド矯正
・費用 矯正費用は15万円から30万円程度
セラミック1本あたり7万円から15万円程度
・期間 3ヶ月から1年程度
矯正器具を使った部分矯正と、セラミック素材を歯の表面に被せるセラミック矯正を組み合わせた治療法が、ハイブリッド矯正です。歯を動かしつつ、歯の見た目の白さや噛合せを改善することができます。
できるだけ早く治したい!治療期間を短縮する方法とその費用
ブラケット矯正やマウスピース矯正など、歯列全体を矯正する際には、2年から3年という長い治療期間がかかります。一般的な矯正方法に加えて、外科的な手術などを施すことで、治療期間を4分の1から半分程度まで短縮できるのが、下記にご紹介する方法です。
コルチコトミー法
・手術料 50万円程度
・手術時間 1時間程度
歯の土台となっている歯槽骨には、表層に特に固い層(皮質骨)があります。この皮質骨の一部を切除することで、歯を動きやすくして、ブラケット矯正など、矯正装置の作用を高めます。また、切除した部分のさらに下の骨に亀裂を入れ、より歯を動かしやすくするヘミオステオトミー・コルチコトミー法もあります。
オステオトミー法
・手術料 50万円程度
・手術時間 2時間程度
歯を支えている歯槽骨を大きく切断することで、歯を動かしやすくする手術です。コルチコトミー法では、治療期間の短縮が難しい場合に有効な手術となります。
インプラント矯正
・費用 100万円程度(上下の矯正の場合)
通常のブラケット矯正は、奥歯を装置の固定源にしてワイヤーを引っ張っているので、奥歯自体が動いてしまうと、矯正力が弱まるというデメリットがあります。インプラント矯正では、顎の骨にインプラント(チタン製のネジ)を打ち込み、それを固定源としてブラケット矯正を行うので、強い矯正力があり、治療期間を短縮できます。
何にいくらかかる?矯正費用の内訳や料金体系
治療前から治療後までの費用の内訳
①矯正治療前の費用・相談料 無料から5000円程度 ・検査料 1万円から5万円程度 ・診断料 1万円から5万円程度 |
②矯正治療中の費用・装置料および装着費用 矯正方法によって異なる ・調整料 1000円から1万円程度 |
③矯正治療後の費用・メンテナンス料 3000円から1万円程度 ・保定装置料 1万円から5万円 |
お支払いには総額制と別払い制があります
・総額制
矯正費用の内訳を見ると、矯正器具を装着する以外にも、細かな費用が数多くかかり、トータルの費用が分かりにくいのが実情です。そのため、わかりやすいよう総額制を採用している歯医者さんもあります。
総額制とは、装置料・装着費用、調整料、メンテナンス料、保定装置料などをすべて含んだトータルの費用を提示し、治療の契約を結ぶ方式です。従って、治療期間が延びて多くの調整やメンテナンスが必要となった場合でも、費用が上がることはなく、支払い計画を立てやすい方式と言えます。
・別払い制
治療の契約では、装置料と装着費用を基本料金として定め、調整料、メンテナンス料、保定装置料などは、その都度加算される仕組みです。治療期間が短く済む場合には、総額制よりも割安になる場合もあります。
矯正治療で保険が適用できるケース
歯科矯正は基本的に保険が適用されませんので、全額患者さん自身の負担となりますが、例外的に保険が適用できるケースもあります。
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先天性異常が認められる疾患
先天的な異常が元で、矯正が必要となる場合には、矯正治療にも保険が適用されます。唇顎口蓋裂、頭蓋骨異形成、軟骨形成不全症、顔面裂などの先天性異常において、保険の適用が認められています。
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外科手術が必要とされる顎変形症
上顎前突症(出っ歯)、下顎前突症(受け口)、顔面非対称症など、顎の骨の形状や大きさなどが主な原因として認められる場合には、保険が適用できます。
ただし、保険の適用には条件があります。定められた顎口腔機能診断施設で、「顎変形症」であることが認定されることと、顎の外科手術を含めた矯正治療を行うなど、定められたプロセスを守ることが、主な条件となっています。
まとめ
矯正治療のさまざまな方法と、それぞれの費用の詳細をご紹介しましたが、料金はあくまで一つの目安と考えましょう。自由診療なので、矯正方法による費用の違いはもとより、費用の内訳の項目や料金体系なども、歯医者さんごとに異なってくるからです。
それでも、費用の目安を知っておくことで、自分がチョイスできる治療方法がある程度見えてきます。その中で、より費用面の不安が少ない歯医者さんを探すことも可能です。
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