残された歯に負担をかけないインプラント。患者さまに合ったメーカーを選択します
インプラントは、失った歯の代わりに入れる人工歯です。
失った歯を補う治療法として、ブリッジや入れ歯を連想する方は多いかもしれません。しかしこれらの治療法は、支えにするために隣接した歯を削ったり金具をかけたりするため、健康な歯に負荷をかけてしまいます。
その点インプラントは、顎の骨に埋め込むことから1本で自立することが可能です。つまり、隣接する歯にダメージを与えずに噛み合わせを改善することができるのです。また、天然歯のようにしっかり噛めて見た目の違和感もほとんどありません。
当院は3種類のインプラントを取り扱っています。骨と歯茎が十分にある場合は安定しやすいストローマン社のインプラント、本数を揃えたいけれど費用も抑えたい場合はオステム社のインプラント、骨を増やすなどの複雑なケースや本数が多い場合はカムログ社のインプラント、といったように、それぞれに特徴があります。それらの中から、患者さまのご要望やお口の状態に合わせて選択する方針です。
お口の環境を整えて100歳まで健康に過ごせるようにサポートいたしますので、ぜひご相談ください。
INDEX
メリットの多いインプラント治療にも注意点はあります。
まず、年齢制限はありませんが、糖尿病や心臓病、重度の高血圧や骨粗しょう症がある方は治療できないかもしれません。虫歯や歯周病がある場合は、そちらの治療から先に行うことが必要です。
また、手術後は縫った箇所に触れない、激しい歯ブラシ・激しい運動・飲酒・長風呂・サウナ・喫煙・辛い物の摂取を控えるなど、治療を終えてからも気を付けていただきたいポイントがあります。
そして、治療後において特に重要なのが継続的なケアです。メンテナンスを怠るとインプラント周囲炎などが発症し、場合によってはインプラントが抜け落ちる恐れがあります。セルフケアをしっかり行い、歯科医院での定期検査とエアフロー(※)による歯茎の洗浄などを受け、インプラントを長持ちさせましょう。インプラント用の歯ブラシもご提案できます。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
インプラント治療には外科手術を伴うため、事前の細かな検査と衛生管理の徹底は欠かせません。
当院は歯科用CTを使用しており、顎の骨の状態や血管・神経といった組織を立体的に把握することで、よりリスクの低い手術を行えるようにしています。そして、完全個室になっているオペ室には、医療用大型空気清浄機とオペ用の空気清浄ユニットが設置されているため、より衛生的な空間で手術を進めていくことが可能です。
また、患者さまの負担にも配慮した治療を心がけています。恐怖心の強い方や麻酔への嘔吐反射がある方であれば、静脈内鎮静法(※)という点滴によって、痛みや恐怖心を抑えた状態で手術を受けることができます。さらに、手術中の患者さまの状態を確認できる生体モニターも使用しています。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
インプラント治療の際は、よりリスクを抑えた形で手術を進めるために、歯科用CTで撮影した3次元データを参照してシミュレーションを行っています。さらに、そのシミュレーションを基にサージカルガイドというマウスピース型装置を作製・使用することで、計画通りの深度と角度にインプラントを埋入できるようにしています。
また、インプラントを埋め込むために必要な顎骨の量と厚みが足りていない方には、骨造成を行うことも可能です。具体的には、GBR(※)、ソケットリフト(※)、サイナスリフト(※)といった方法に対応しています。
さらに、インプラント治療後に矯正治療(※)をする場合であれば、インプラントが矯正を阻害しないように、矯正治療のシミュレーションに合わせたインプラント治療を行うこともできます。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
相談
まずは、無料相談で患者さまのご希望やお悩みをお伺いし、ほかの治療法も含めてインプラントのメリット・デメリットについてお話しします。そして、インプラント治療を受けることに同意いただいたら、お口の状態から、将来的に抜歯やインプラントが必要になりそうな箇所まで考慮し、人生の終わりまで見越した治療方針をご提案します。費用についてもお伝えしますので、不明点は遠慮なくお尋ねください。
インプラント検査
問題なく治療を行うためには、事前検査がとても大切です。口内写真や顔貌写真を撮り、口腔内スキャナー・歯科用CT・顎関節CTといった機械を使用して、患者さまの顎の骨や周囲の組織の状態を詳細に検査していきます。持病や服薬中のお薬などがあれば、お知らせください。
手術
インプラント体を埋入するための手術を行います。ご来院から終了までの処置時間は、インプラント体の埋入本数によっても異なりますが、1本1時間くらいが目安です。
一回法の手術では、手術後に顎の骨との結合期間を設けますが、顎の骨の状態が良い場合は、当日に仮の人工歯を取り付けることも可能です。
また、虫歯や歯周病がある場合はそちらを先に治療してからインプラント手術を行います。
除菌
翌日から1週間の間を目途にご来院いただき、患部の除菌をします。そして術後の状態を確認し、問題なく経過しているかチェックしていきます。もしも腫れや痛みなどの気になる点がありましたら何でもお話しください。
糸取り
インプラント手術の際に縫合した箇所の抜糸をします。インプラント体や歯茎の状態も詳しく確認しますので、忘れずにお越しください。
また、歯のスケーリングも一緒に行っていきます。
人工歯の装着
約2カ月後に歯型を取り、人工歯を作製します。そして、インプラント体と顎の骨が結合するまで期間(4カ月から6カ月)を置いて、人工歯を取り付けます。
メンテナンス
インプラントをより長く快適にご使用いただくためには、治療後のメンテナンスがとても重要です。メンテナンスを怠ると、インプラント周囲炎といったトラブルを招き、骨が溶けて脱落する恐れがあります。
ご自身でのていねいなホームケアと、歯科医院でのチェックとメンテナンスが欠かせませんので、忘れずに定期検診にお越しください。人生の終わりまで見据えて管理を継続し、健康なお口を維持していきましょう。
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