歯周病にかかっているのか否か、またどんな病気なのかを、知らない方もいらっしゃることでしょう。そこで、ご自身のお口の状態をしっかり把握し、もし歯周病であるならば必要なケアを行うために、まずは定期的な検査を受けることをおすすめします。
また、当院は歯周病について理解していただくため、お口の写真やレントゲン、検査結果などをご覧に入れながら、具体的な説明を行っています。基本的には元に戻らず徐々に進行していくこと、細菌による感染症であることなどをお話しし、歯と歯茎の間に溜まった歯石も見せて、歯科医院でのメンテナンスと歯磨きで進行を防ぐよう取り組んでいます。
歯を失って入れ歯やインプラントなどの処置をした方からよく伺うのが「もっと早く歯科医院に行って歯周病対策をすればよかった」というお声です。抜歯となって後悔しないためにも、ぜひ歯周病予防に励んでいただきたいと願っています。
当院では、予防ケアを行う歯科衛生士について、担当制を採用しています。患者さまのお口の些細な変化にも気がつきやすく、現状の対策や今後の見通しなども立てやすいと考えたためです。
定期検診では歯科衛生士がクリーニングによりお口に残った汚れを取り除き、またご自宅での歯磨きの仕方についてもお話しいたします。歯ブラシに加えて歯間ブラシも使って、歯と歯の間に残った汚れも落とすなど、その方ごとに合わせた指導をいたします。
また、年齢に関わらず汚れの染め出しを行い、磨き残しやすい箇所を把握いただけるようにしました。さらにお子さまには歯質を強くするフッ素や、奥歯の溝を埋めて虫歯になりにくくするシーラントの処置を実施し、親御さまには仕上げ磨きの指導も行っています。こうした取り組みによって、一人ひとりでも多くの方が、虫歯や歯周病の予防に努めていただけるようになれば幸いです。
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