当院で白い詰め物・被せ物をおすすめするのは、金属アレルギー対策と美容面を考慮しているからです。一般的に歯科医院で使用される銀歯は、その40パーセントが銀です。銀は時間が経つと錆びてしまうため、銀歯も将来的に口の中で錆びてしまいます。錆びると、表面がミクロのレベルで凹凸ができ、そこに歯垢が溜まり、そこから虫歯が広がることもあります。もちろん、時間が経つと白い詰め物・被せ物も劣化しますが、銀歯でないほうが長持ちしやすいです。
近年、ジルコニアという材質が開発されました。金属には圧縮したり引っ張ったりした時の指標があります。ジルコニアは、その指標で約1200メガパスカルもあり、割れることはほとんどないとされます。当院では、詰め物・被せ物の材質として、ジルコニアとハイブリッド(セラミックとプラスチックの成分を含む材料)を採用しています。ハイブリッドは、ジルコニアの三分の一ほどの強度です。したがって、強い力がかかる奥歯にはジルコニアを、前歯にはハイブリッドを使用するのが適していると考えます。
金属アレルギーの主な症状は、手のひら、足の裏に出る発疹です。お口の中が赤くただれ、腫れぼったくなることもあります。このようなつらい状況にならないため、当院では金属アレルギーの検査を行います。一言で金属アレルギーと言っても銀やスズ、コバルトなど、どの金属に対してアレルギー反応を起こすか調べる必要があります。アレルギー反応が出る金属を検査して、その結果にもとづき、歯科治療を行います。
金属アレルギーの検査では、パッチテストを実施します。それぞれの金属が溶けた液体を背中に一か所ずつ付着させ、3日間様子を見ます。アレルギーがあれば皮膚が赤くなり、それによって金属アレルギー反応を起こす金属がわかります。
ホワイトニングは、歯科医院で実施するオフィスホワイトニングと、ご自宅で実施していただくホームホワイトニングの2種類があります。当院では、それらを組み合わせて実施していただくことをおすすめします。
オフィスホワイトニングでしっかり歯を白くした後で、定期的にホームホワイトニングを実施していただくことが、色を保つ効率的な方法だと考えています。歯科医院で使用するホワイトニング液は濃度が濃く、リスクもあるため、ご自宅で使用していただく液は歯科医院が管理します。