お子さまの成長に合わせたタイミングで矯正治療を行います
お子さまの矯正治療は、成長に合わせたタイミングで治療を開始することが大切です。治療においても、身体の成長や発育と大きく関わってくるため、歯や顎のバランスを整えながら行うことが重要です。これらは、お子さまの成長との共同作業とも言えます。
治療に際しては、大切な永久歯をなるべく抜歯せずに進めることを心がけています。
また、早めに処置ができるよう生え変わりのお子さまに対しては、歯科検診や虫歯などの治療で診察する際に、矯正治療の必要性について口内を併せて確認しています。
より良いタイミングでお子さまの矯正治療を始めて、バランスの良い大人の歯を目指しましょう。
お口がぽかんと開いたままの傾向にあるお子さまがいらっしゃいます。こういうお子さまは、口呼吸を基本としている可能性があります。
鼻から喉までの鼻腔にはたくさんの繊毛がついた粘膜細胞で覆われ、その繊毛で小さなごみや化学物質、細菌やウイルスを絡めて取ります。鼻呼吸の場合は、繊毛によって喉や気管支、肺までに細菌やウイルスが届かないように防御しています。
口呼吸の場合、細菌やウイルスをそのまま吸ってしまうため、鼻呼吸比較すると健康リスクが高くなっていると言えます。そのため、お子さまの頃から鼻呼吸の習慣をきちんと身につけさせることも大切だと考えています。
当院は、矯正治療を通じて口呼吸から鼻呼吸へ促しておりますので、口呼吸をしていたり、お口をぽかんと開いたままの傾向にあったりする場合は、ぜひ小児矯正をご検討ください。
お子さまの上下顎の歯と口を含む顎の成長は、見た目だけの問題ではありません。将来的に睡眠時無呼吸症候群など他の問題を引き起こす可能性もあります。歯や顎の成長を促すためには、継続した鼻呼吸や飲み込む動作、しゃぶる、吸う、噛む、しゃべるといったお口のトレーニングが重要になります。
口や顎、顔などの成長がもっとも大きいのは2歳までで、6歳までに成人の顔の約60%が形成されると言われています。矯正治療では、お口の機能を高めるためのトレーニングと共に、口や顎などの成長を促します。早めの矯正治療でより良いゴールを目指すためにサポートいたします。
当院は、床矯正の準備として早めに反対咬合の治療を受けていただくことをご提案しております。反対咬合(受け口)といった症状を、舌の位置を上に持ち上げる咬合誘導装置を用いることで、上顎の成長を促すことができます。「反対咬合の傾向が見られるので、様子を見ましょう」と言われた親御さまもいらっしゃるかと思いますが、床矯正までの期間、そのまま様子を見ているだけではなく、できれば何らかの対処をしておきたいものです。
咬合誘導装置は柔らかいマウスピースのような装置で、毎晩就寝時時にお子さまの口内に装置して、6カ月から1年間継続していただきます。これによって下顎の位置を正し、床矯正がよりスムーズに進むようになります。
反対咬合の治療には期間を要しますので、余裕をもって受けていただいて、床矯正の準備をしていただければ幸いです。
問診・検査
まずはお口の中を確認させていただき、お子さまや親御さまのお悩みやご希望、ご予算を伺います。そして、歯の型取りを行い、レントゲン検査などを実施し、治療方針についてお話しします。口内の検査や矯正治療の流れ、それぞれの矯正装置のメリットやデメリット、費用や治療期間について軽くご説明いたします。
検査後の問診
矯正治療の実施が決まったら、再度口内の状態を確認と歯の型取りを行い、装置を作製します。
矯正治療開始
装置は1週間半から2週間程度で完成します。その後、口内のクリーニングを行い、歯にブラケットを装着します。矯正期間中は装置により歯磨きがしにくく、ていねいなブラッシングが必要となります。そのため、ブラケット装着後に矯正期間中のブラッシング方法についてもご説明いたします。
経過観察
1カ月後に再度ご来院いただき、経過を確認させていただきます。
メンテナンス(保険)
月に1回、経過観察とメンテナンスでご来院いただき、矯正治療の進行チェックや装置の調整、クリーニングを行います。経過観察とメンテナンスは2年間継続していただきます。
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