歯周病は、日本人の成人の大半が持っているといわれる疾患です。そのため当院は、歯周病の治療だけでなく、しっかり予防していけるよう、検診やクリーニングに取り組んでいます。
歯周病の初期段階は痛みなどの自覚症状がほとんどないため、見過ごされてしまうことが少なくありません。そのため、定期的な歯科医院での検診が大切です。長くて半年に1回、歯周病にかかったことがある方には1カ月から3カ月に1回お越しいただくようにお願いしております。
検診の際には、お口にたまった歯石も除去することで、歯周病の発生を抑えられるようにしていきます。歯石は、歯垢が石灰化したもので、歯科医院での除去が必要です。
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歯周病予防には、皆さまの日頃のブラッシングがとても大切です。ていねいに毎食後と就寝前にブラッシングをすれば、歯周病に罹患するリスクを下げることができます。ただし歯の大きさや歯並び、歯茎の状態が一人ひとり違うので、それぞれの口腔内の状況に合わせた道具選びと磨き方をしなければなりません。当院は患者さまに合わせたブラッシングを指導しますので、ご興味のある方は気兼ねなくお問い合わせください。
歯周病をお口の中だけの病気だと軽く見てしまうと、取り返しのつかない重大な事態を招く危険があります。最近の研究では歯周病に罹患すると、口内で繁殖した歯周病菌が血管を通じて体のさまざまな器官に侵入し、心筋梗塞、動脈硬化、早産などの重大な全身疾患を引き起こしやすくすることが指摘されています。それ以外にも歯周病は糖尿病の合併症として、歯周病に罹患すると、糖尿病の症状が悪化することが明らかになりました。相互に悪影響を及ぼしあっている歯周病と糖尿病ですが、歯周病を治療することで、糖尿病も改善することが分かっています。当院は歯周病予防が生活習慣病予防にもつながると考え、歯周病予防に注力しております。