年齢に負けない歯や口元を作るためには、やはり「予防歯科」は重要です。
予防歯科で大切なのは、自身のケアと定期検診で歯科医院によるケアを受けることです。
ご自宅でのケアを長続きさせるポイントは、「ながら磨き」にあります。
寝る前に10分間磨くというのは習慣化するまではなかなか難しく、挫折してしまう原因にもなります。
そこで、夕飯を食べ終わってからの「ながら磨き」です。
歯磨き粉を付けなくても構わないので、TVを見ながら、スマホをいじりながら歯ブラシだけで磨いていきます。
そうするとあっという間に10分たっていると思います。そして仕上げに歯磨き粉を付けてさっと洗ってすすげば完了です。
特別な何かをする必要はありません。とにかく歯ブラシを歯に当てることを習慣化しましょう。
歯ブラシを歯に当てることが習慣化できたならば、次は正しい磨き方をマスターしましょう。
そこで大事になってくるのが、定期検診時の歯科医院でのケアです。
当院に来院された方には、その方に合った歯磨きの仕方をレクチャーしています。
歯ブラシの持ち方から始まり、歯ブラシの当て方、フロスを使った掃除の仕方、歯ブラシの寿命なども模型や実演を行って指導しています。
流れとしては、(1)来院(2)指導(3)ご自宅でブラッシング実践、ケア(4)定期検診、改善状況を確認、といった形です。
20~30年後に自分の歯で噛めることができるかは、定期的にお口の掃除が行えているかどうかが密接に関わってきます。
まずは歯ブラシをする習慣を付け、次に正しいブラッシングを学び、定期検診で歯磨きの上達具合を確認しましょう。
歯のトラブルが起きない正しいブラッシングをすぐに習得する方もいれば、1年くらい時間をかけて上達する方もいらっしゃいます。
ブラッシングを行うのは、虫歯や歯周病を予防し、健康な歯を1本でも多く残すためです。焦る必要はありませんので、気楽に長く続けていきましょう。
以前と比べると虫歯が減っている印象を受けます。
国をあげて対策を講じていますし、テレビCMなどでも各メーカーが呼びかけていますので、一人ひとりの意識が高くなっているのかもしれません。
虫歯の治療でよく行われる治療が、補綴物と言われるつめ物やかぶせ物を用いた治療だと思います。
当院でもひどい虫歯の状態を抜かずに済むよう口腔内をクリーンにし、手を尽くす、といった治療を数多く行ってまいりました。
しかし、虫歯の原因となる食習慣であったり生活習慣であったりといった根本的な改善を伴わなければ、せっかく取り戻したお口の健康が再び危険にさらされてしまいます。
そうならないよう、定期検診とこまめな歯磨き習慣で虫歯のリスクのない生活を目指しましょう。