歯周病とは、歯周病菌が引き起こすお口の感染症です。重度にまで進行すると歯が抜けることもある病気ですが、自覚症状が少ないため気付かぬうちに進行していることもあります。さらに注意が必要なのは、歯周病菌は糖尿病など全身の病気に対しても悪影響を及ぼすおそれがあるということです。
治療にはていねいな歯石除去などの処置を施し、重度の場合はお薬を使った歯周病治療を提案する場合もあります。その際はお口の状態をしっかりと検査し、患者さまにも現状をより把握してもらいやすくしています。
ご自身の歯を長きにわたって残すためには、症状が落ち着いた後も継続したメンテナンスが重要です。メンテナンスは、3カ月から4カ月ごとにお越しください。口内の状況により、1カ月半ごとの受診をすすめることもあります。お口の状態を保てるよう、同じ歯科衛生士がクリーニングを担当します。
歯周病を予防するためには、歯科医院での定期的なメンテナンスはもちろんですが、ご自宅での歯磨きも重要です。メンテナンス時には歯科衛生士がブラッシングの仕方なども指導しますので、ご自宅でていねいに行うようにしてください。
そのほかにご自宅で気を付けていただくこととしては、同じ食器や箸などをご家族やパートナーと共有しないようにすることです。歯周病は歯周病菌による感染症であり、同じ箸やスプーンを使うことで感染してしまうこともあるためです。
大皿料理を取る時も、直箸ではなく取り箸を使う方が良いでしょう。いろいろな場面で気にかけるようにしてみてください。