咬合育成に関して
「咬合育成」というのは全身や頭、顎の成長をうながすことで、歯列を整える方法です。「姿勢」「呼吸」「食べ方」「話し方」が関係しており、これらを正常な発育により健康な噛み合わせに育成していくことが目的です。そこで、当院ではしっかりと噛む習慣を身につけていただくために、毎日の食事中に「気をつけていただきたいこと」をまとめ、患者様にお見せしております。例えば「食事中に口を開けて音を立てながら食べる」や「水などで食べ物を流し込む」ということなど、普段気にせずにしていることが、実は歯列への影響を与えているのです。矯正治療をせずとも、歯並びが良くなるように意識をして習慣を変えていただきたいと考えております。普段のなにげない習慣を変えることで、顎の発育と共に、正しい歯列と、噛み合わせへ導いていきます。
INDEX
現在では、歯並びが悪いお子様が多く、小さいころからしっかりと噛めていないことや、食べ物をしっかりと飲み込めないという理由で、お肉が嫌いだというお子様を見受けます。実は、離乳食のころから、噛むという習慣を身につけるのが大切ですが、実際にはその習慣をつけられていない方が多いです。また、歯の生え変わりの際に6歳臼歯が出てから、下の前歯が出てくるのが通常の生え方になるのですが、今のお子様は下の前歯が出てから6歳臼歯が出ることが多いのです。これは奥歯で噛むことができていないために、前歯から歯が生えてくるのです。