歯周病は、歯と歯茎の隙間から侵入した細菌が、歯茎に炎症を引き起こして、歯周組織を溶かす病気です。痛みが出にくいため、いつの間にか症状が進行し、重度になると歯が抜け落ちることもあります。そのため、日々のブラッシングによる予防や早期の治療が大切です。
当院では、患者さまご自身で歯の寿命を延ばせるようにするため、メンテナンスを通して治療やアドバイスなどを行っています。通院頻度は3カ月から4カ月に1回程度にて提案しています。
初めての患者さまには、生活スタイルについてお聞きすることも欠かしません。就寝前の飲食など、リスク要因が見られる場合は改善のご提案をしています。次に、お口に合わせたブラッシング指導を行い、覚えた直後は上手にできていても、次第に自己流の磨き方に戻ってしまう可能性もあるので、定期的にブラッシングの癖を見直していきましょう。
そのほか、磨き方だけでなくご質問などもあれば、気兼ねなくおっしゃってください。
A.鏡を見ずに、歯ブラシの毛先がどこに当たっているのかを自覚できているかどうかだと考えます。
私は、皆さまのお口の中を、鏡などで絶えず確認してほしいと、患者さまにお願いしています。なぜなら、歯並びやお口の形など、お口の中に状況が分かっていれば、「ここを重点的に磨こう」と認識でき、歯みがきの上達が早くなることにつながるからです。また、ブラッシングが上手になったかどうかを確認する方法があります。それは鏡を見ずに、歯ブラシの毛先がどこに当たっているのかが、自覚できているかどうかです。最初の頃は歯ぐきを触っているか、歯に触れているか分からない方がいるほどなので、ブラッシングは決してやさしいものではないと言えます。
A.歯周病予防のため、ご高齢の方には電動と手動、両方の歯ブラシの併用をご提案しています
ブラッシングをする際には何を使い、どう磨くかを慎重に判断する必要があります。注意すべき点は、電動歯ブラシのご利用です。高齢になるにつれて、だ液の量は減り、一度できた歯周ポケットは残りやすくなってしまいます。こうして、残ってしまった歯周ポケットの中に潜む汚れや菌は、電動歯ブラシでは清掃するのが困難になります。ですから、ご高齢の方には、電動歯ブラシに加えて、ブラッシングも行っていただくことで歯周ポケット内を清掃するようにお伝えしています。
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