歯周病は、歯周病菌が起こす病気です。歯周病菌は歯石の中に多く、どなたの口腔(こうくう)内にもいます。症状は、歯ぐきの炎症や口臭、出血などとして現れます。これを放置してしまうと、歯のぐらつきや腫れ、膿(うみ)などの症状が出てきます。歯周病は丁寧な歯磨きで改善する軽度の歯肉炎から、歯周病の外科治療が必要だったり、すでに歯を残すことができない重度の歯周炎まであり、重症化するまで自覚症状が出にくいため(特に喫煙者)進行に気づきにくい病気です。当院が大事にしていることは、歯磨き指導です。口腔内に合うように歯磨きをすることは、歯周病を改善するためには欠かせません。その大切さを理解してもらうために、歯周病の成り立ちやリスクに関して患者さまにご説明しています。治療は、レントゲン、歯周組織検査により進行程度を評価し、歯科医師、歯科衛生士が歯石を除去したり、被せ物を直したりして歯周病菌の定着しにくい口腔内環境を作り、患者さまご自身のプラークコントロールによって病気の進行を抑えます。また、その後は患者さまの症状に応じて3カ月や半年に1度定期検診にお越しいただいています。定期的にお越しいただいていれば、痛みのある箇所を触れずに歯石除去ができます。 負担の少ない治療をするためにも、歯を健康に保つためにも、ぜひ定期的にメンテナンスにお越しいただければと思います。
当院が予防歯科で行っていることは、口腔(こうくう)内環境の総合的なチェックです。歯周病だけでなく、歯と歯の間に虫歯ができていないか、歯磨きはできているかなど、全体的に診ています。
また、ブラッシング指導も行っています。歯周病は歯の根元から、虫歯は歯と歯の間や歯の溝などから発症するため、それぞれを予防するために重点的に磨く場所は違います。加えて治療してある歯は、虫歯になりやすいため、そのような点を患者さまにお伝えしています。口腔内に合う歯磨きの仕方を覚えることで、長く健康な歯を残していきましょう。
当院は担当歯科衛生士制をとっています。定期検診時には、担当の歯科衛生士が歯周ポケットの検査、歯石取り、歯の表面のバイオフィルムの除去を行います。すべてをきれいに磨いて、虫歯も歯周病も進みにくい状態にしてお帰りいただくように努めています。
当院が担当歯科衛生士制をとっているのは、患者さまの変化を見過ごさないためです。歯周ポケット検査は、検査する人によって数値が微妙に異なることがあります。そのため、毎回歯科衛生士が替わってしまっては、結果にずれが生じます。ずれを生じさせず、わずかな変化に気がつくためには、毎回同じ歯科衛生士が検査をするべきだと考えています。患者さまにとっても、毎回同じ歯科衛生士が担当していることでコミュニケーションもとりやすく、定期的に通いやすくなるというメリットがあります。
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