インプラントを行う際には、数年後やその先の将来のことを見据えた治療を行うようにしています。
それは、これまでの訪問歯科診療などの経験により、若いときに入れたインプラントが、年数が経過するにつれ邪魔になるケースをたびたび見ているからです。
例えば、認知症を患いインプラントが邪魔になるケースや、メンテナンスができなくてトラブルにつながるケース、心臓病や糖尿病などの疾患を持っているためにインプラントを外せないケースなど、さまざまあります。
もちろんインプラントにもメリットはありますが、患者さまによってはデメリットになってしまうこともあります。将来を考えたときに「インプラントを入れなければよかった」と思われるような治療はしたくありません。そのために患者さまとよくお話をし、CTなどを使って、精密な診査・診断をしたうえで慎重な治療を行うことに努めています。