乳歯には後々生えてくる永久歯の道筋を立てる役割があります。虫歯で乳歯が抜けてしまいますと、永久歯が違う位置に生えてきてしまうことがあります。
当院では、そのようなこともしっかりと頭に入れながら、永久歯の歯並びを考えた乳歯の治療を行っています。
また、お子さまの治療をする際には怖がらせないことが大切です。
そのため、痛そうな器具は見せないようにして、できるだけ親御さまに「今から注射するよ」などといわないようにしていただいています。このように、お子さまの恐怖心を取り除けるような配慮しています。
お子さまですので、怖さから叫んだりすることがあるのは当然です。
そういったことを受け入れたうえで、できるだけそうならないように、そして歯科医院をおもしろいと感じてもらえるような治療を心がけています。
フッ素塗布をすることで歯が強くなるといわれていますが、これはフッ素が歯の表面に浸透することで歯が強くなっているわけではありません。
フッ素塗布をすることで、口腔粘膜や唾液などから体内にフッ素が入り、それによって酸に侵されない硬い歯質をつくることができるのです。
当院では、乳歯が生えかわるころを中心にフッ素塗布を行っています。
それは、歯の根っこは永久歯が生えてから5~6年経って完成するため、生えたばかりの永久歯は幼弱だからです。
永久歯がまだ弱い間に虫歯になって神経を抜くことになってしまいますと、血が通わなくなってしまいます。
そのようなことを防ぐために、フッ素塗布を行い虫歯になりにくい強い歯をつくれるようにサポートしています。