痛みや違和感などの自覚症状がない方でも、歯周病にかかっていることがよくあります。また、お子さまの虫歯は早期に治療を開始することで、進行を食い止めることができます。
そのため、当院では定期検診にも力を入れています。
定期検診は3カ月から半年に一度のペースで通院していただき、虫歯の有無やかぶせ物の設置などを確認後、歯茎検査で歯周病をチェックしたり、レントゲンで歯根の膿を調べるなど、口内を総合的に診断します。
それにより、健康な口内環境を維持できるだけでなく、万一大掛かりな治療が必要となった際に、思わぬ事態を招いてしまうような不都合が生じるリスクを軽減することができます。
INDEX
当院では定期的な検診において四つのことを大切にして治療にあたっております。まず一つ目は、重点的に歯周病のチェックを行うことです。歯周病というのはほとんど自覚症状がなく、症状が出た時にはすでに悪化している場合が多いため、できるだけ初期の段階で発見しその進行を食い止めるためです。そのため、患者さまには3カ月に一度、または半年に一度は通院していただくようお願いしています。
二つ目は、総合的な検査・診断を行うことです。はじめての患者さまに対しては、まずは虫歯やかぶせ物の有無などを調べさせていただいております。その後は歯根の状態を調べるためレントゲンを撮り、歯周病になっているかどうか調べるため歯茎をチェックします。総合的な検査・診断を行い、綿密な治療プランを立てることでより精密な治療が可能です。治療前には治療プランについて患者さまにわかりやすいようにご説明しております。
三つ目は、さまざまな機器やソフトを用いてわかりやすく説明することです。 お口の中の状況や治療内容については、患者さまが不安に思うことがないよう分かりやすく説明することを心がけています。患者さまに理解していただきやすいよう、歯科用語は噛み砕いてご説明し、目でも確認していただくために口腔内撮影用デジタルカメラも利用しています。また当院では検査の結果をイラスト付きの診断書に出力できるソフトを導入し、お渡ししております。
そして最後の四つ目は、お子さまだけでなく、保護者の方にも指導を行っていることです。これは、仕上げ磨きの時期くらいまでの虫歯の数は、保護者の方がどれだけお子さまの歯に関心を持っているかに大きく左右されるからです。そのため、より良い仕上げ磨きの方法やフッ素の取り入れ方などをレクチャーしています。
大人の予防歯科は虫歯や歯周病の早期発見がメインになりますが、当院ではこの歯周病の治療が大人の予防歯科において特に重要だと考えております。もちろん子供の予防歯科と同じく歯磨きをしっかりとするということも大切です。正しい磨き方を身につけて、歯茎に近いところを磨くということが大人の歯磨きで重要なポイントです。また歯周病の治療法として、原因菌を殺菌するための薬やカビを抑えるためのうがい薬なども使用しております。もちろん定期的なメンテナンスも必要ですし、その都度歯科医師によるしっかりしたお口のクリーニングも行っております。
そしてメンテナンスと同様にとても大切なのは、治療後もご自分でしっかりと良い歯の状態をキープしていただくことです。ご自宅でのケアの方法や歯磨き指導などのアドバイスも行っておりますので、わからないことがあればいつでもご質問ください。
まだ自分でしっかりと歯磨きのできない児童や、親の仕上げ磨きが必要な幼児にとって、特に重要なのはきちんと歯磨きできているかを親がみてあげることです。予防歯科という点では、まずご自宅でしっかりと歯を磨く習慣をつけさせて、磨き残しがないかをチェックしてあげることが大切だと考えております。成長により抜けてなくなる乳歯も、その状態によっては永久歯の歯並びに影響を及ぼすこともありますので、この段階においての歯の状態はとでも重要です。
もちろん当院でも予防歯科として、フッ素の塗布(※)や奥歯などをシーラントで覆うという方法で、虫歯にならないための治療を行っています。またお子さま自身にも歯を磨くことの重要さを理解してもらうための取り組みを行っています。染め出しなど目で見てわかる違いを見せ、どのように磨くとよりきれいに歯磨きができるかなどのアドバイスを行っております。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
1
診査
診査ではまず初めにお口の中の状態を確認するためにレントゲンを撮り、その後で歯周病の確認をします。
2
歯磨き指導・スケーリング
スケーラーという器具を使って、歯磨きでは落としきれない歯石の除去をし、歯磨き指導をします。
3
再検査(1度目)
1週間後に来院していただき歯の状態に変化があるかどうかを確認します。磨き残しや歯石が残っていれば再指導となります。
4
再検査(2度目)
再検査をし、状態が落ち着いていればOKです。この時点で良くなっていない時には投薬、状態が著しく悪い場合には歯茎の手術となる場合もあります。
5
チェック
1ヶ月~半年ごとにチェックを行います。スケーリングで歯石の除去や歯磨きの指導をし、ホームケアでのアドバイスも行っています。