【歯科医師監修】舌の”できもの”!原因や対処方法、何科を受診したらいいかを解説
舌の”できもの”や”しこり”が気になって困る方やできたなかなか治らなくて心配になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。舌の”できもの”は、生活習慣の乱れなどによる口内炎が原因であることもありますが、それ以外の大きな病気や感染症によるものの場合もあります。
まずは、自分の症状や原因をはっきりさせて、治療に臨んでいくことが大切になります。
こちらの記事では、口内炎をはじめ、舌の”できもの”の原因や症状、それに対する治療方法を掲載しています。また、日頃から気をつけていきたいことや舌に”できもの”ができたときに何科を受診したらよいかということも紹介していますので、”できもの”でお困りの方は役立ててください。
1.原因別!舌にできる”できもの”の症状と治療方法
2.舌に”できもの”ができたときは何科に行けばよい?受診の目安は?
2-1.舌の”できもの”ができたら何科にいけばよい?
口内炎は基本的に、耳鼻咽喉科にて診療を行っています。
歯科口腔外科や内科、皮膚科などでも対応していることがあります。そのため、心配な際には受診の前にホームページなどで口内炎を見てもらえるか確認することをおすすめします。
特に歯科口腔外科はお口の中にできた腫瘍に関して診療を行っているため、舌にできた”できもの”の原因が不明で困ったら歯科口腔外科の受診の検討も視野にいれてください。
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2-2.舌に”できもの”ができたときの受診の目安
舌にできた”できもの”やしこりで最初に考えられるものは、口内炎です。口内炎は2週間程度で自然に治っていきます。口内炎の場合は、うがいや歯磨きなどによりお口の中を清潔に保ちながら、様子を見てみてください。
発熱や激しい痛みがある場合には、ヘルペスである場合を考えて、医療機関を訪れてください。
そのほか膿ができる、腫れる、痛みはないが”できもの”がどんどん大きくなるなどの症状がでてきた場合には、別の疾患が隠れていることもあるので、早めの受診を検討してみてください。
3.日頃から気をつけていきたいこと
3-1.免疫力を高めていく
口内炎や口腔カンジタ症は、身体の免疫力が低下することで引き起こります。そのため、日頃からバランスのよい食事や十分な睡眠時間など、生活習慣を整えていくことで、舌にできる”できもの”やしこりの発生を抑えることができます。
特に口内炎はビタミンB群が不足すると起こりやすくなるため、摂取してみてください。ビタミンB群はストレスがたまるときも不足しがちなため、ストレスをあまりためないことも大切になります。
3-2.お口の中を清潔に保つ
口内環境を清潔に保つことで口腔内にしこりができる、”できもの”ができるといったトラブルの予防につながります。
正しいブラッシングやうがいなどを習慣づけてください。歯磨きのタイミングや磨けないときの対処方法について、【歯磨きのタイミングはいつがよい?食後すぐの歯磨きがNGな人もいる!?】に詳しい情報が掲載されているので、こちらも参考にしてみてください。
また、唾液が減少することで口内が乾燥し、舌が痛んだり、口内炎が発生したりしやすい状況が生まれます。そのため、日頃から鼻での呼吸を意識してみてください。
3-3.定期的に口腔がんの検査を受けましょう
舌にできる”できもの”やしこりのなかには、1章で述べたように、がん化する疑いのあるものや、舌がんの初期症状であるものも含まれます。
「痛みがないから」「口内炎だと思ったから」と見逃し続けて困ることのないよう、”できもの”が治らない場合には、早めに医療機関を受診してください。
また、口腔がんは定期的な検査により、早期発見・治療を行うことができる疾患のため、定期的に口腔がん検診を受けることも検討してみてください。