子ども ガミースマイル 矯正

子どものガミースマイルは歯列矯正で治る?その治療法とは

笑ったときに子どもの歯茎が気になる。そんなお母さんはいませんか?ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎がむき出しになってしまうことをいいます。気にならない程度ならいいですが、笑うたびに歯茎がむき出しになるほどだと、将来子ども自身のコンプレックスになる恐れも出てきます。歯の生え方や歯茎に問題があるケースもあるので、気になれば一度歯医者さんに相談するようにしてください。この記事では、ガミースマイルで起こりうる問題、治療法などについて触れていきます。


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ガミースマイルってなに?デメリットは?

子ども ガミースマイル 矯正

笑ったときに歯茎がむき出しになること

ガミースマイルとは、笑ったときに歯茎がむき出しになる状態のこと。「歯茎=gum」と「笑顔=smile」を合わせた言葉です。
ただ歯茎が見えてしまう人もいますが、出っ歯の場合はもっと歯茎が目立つケースもあります。笑顔は人間の魅力的な表情のひとつですが、それがコンプレックスになるのは辛いですよね。ガミースマイルは、その度合いや状況にもよりますが、治療が可能なものです。子どもであれば顎や歯の成長過程で大人よりも治療がしやすいので、ちょっとでも気になれば早めに歯医者さんに診てもらいましょう。

将来的にコンプレックスになる

歯ならびが悪いことに悩んでいる人は少なくありませんよね。ガミースマイルはそんな悪い歯並びと同じように、ガミースマイルという見た目について悩むことが多いです。小さいころは自我が芽生えきっておらず気にならないかもしれません。しかし、人からの視線を気にするようになる思春期のころになると、ガミースマイルを気にするようになってきます。ガミースマイルは早めに治療を始めることで目立たなくなる可能性が高まるものです。将来的なコンプレックスを持たせないために、できるだけ早い対応をおすすめします。

口臭に悩む可能性がある

ガミースマイルの場合、歯茎が乾きやすくなり乾燥が原因で口臭が気になることもあります。なるべくお口を閉じるようにしたり水分を摂取するなどすれば、口臭は軽減できるかもしれません。しかし、お口の構造上の問題で口臭が発生してしまうというのはとても不便なことです。

虫歯や歯周病になりやすくなる

歯茎が乾燥しやすい状態だと、虫歯や歯周病などの菌の繁殖が促進されてしまう恐れがあります。歯肉炎などの原因にもなりうるため、ガミースマイルは見た目の問題だけではなく、歯科トラブルの面でも大きなデメリットがあります。

ガミースマイルの主な矯正方法

ヘッドギアでの上顎矯正

出っ歯の人に多く見られるガミースマイルは、出っ歯の矯正に使われるヘッドギアをすることで改善することがあります。
この装置は上顎の成長を抑制することができる装置で、子どもの矯正治療ではよく使われます。ガミースマイルは必ずしも出っ歯が関係しているわけではありませんが、出っ歯傾向の子どもにこのヘッドギアを使えば矯正の働きが実感できるでしょう。

不正咬合の歯列矯正

ガミースマイルは、不正咬合という噛み合わせの悪さが原因かもしれません。その場合は、噛み合わせが悪い子どもが行う歯列矯正を適用する場合があります。
ガミースマイルの場合は噛み合わせが深すぎることがあるため、噛み合わせを少し浅くする治療をすることが多いようです。ほかにも、総合的に歯並びが悪い場合は、歯列矯正をしながらガミースマイルを改善する治療を行うこともあります。ガミースマイルの原因はひとつではないので必ずしもこの矯正をするわけではありませんが、噛み合わせが浅くなれば見た目の印象にも違いが出やすくなります。

MFT(口腔筋機能療法)・トレーナー

ガミースマイルは口周りの筋肉の動きに問題がある可能性があります。その場合に有効なのが、MFT(口腔筋機能療法)です。この治療法は歯列矯正の補助的な役割を果たし、主に指しゃぶりや舌の動きなど悪い癖を直して改善することが治療の中心となります。口周りをトレーニングして正しい動きができるようになると、歯茎が露出しにくくなってガミースマイルが改善されていきます。

トレーナーとは筋機能矯正装置と呼ばれるものです。口周りの筋肉を正しく使えるようにするという点はMFTと同じです。このトレーナーは、口に装着することで舌の癖などを修正することができ、ガミースマイルを改善させます。MFTと併用すると大きな改善が期待できます。

長年の矯正が必要な可能性も

ガミースマイルは唇の下に歯茎がのぞく状態です。しかし相対的な問題であり、「唇の下に何センチ歯茎がのぞいていたらガミースマイル」という定義があるわけではありません。矯正で改善する可能性もありますが、改善を実感できるかどうかは人によるということを理解しておきましょう。
ガミースマイルの治療は、場合によってはいろいろな治療法を合わせて多角的に行われます。なかには骨を削るなどの手術が必要だったり、長年をかけての矯正が必要だったりするケースもあります。次の項目ではガミースマイルになる主な原因をあげながら、その治療の方向性を矯正以外の方法も含めて紹介していきます。

ガミースマイルの原因と治療の方向性

歯の生え方に問題がある

ガミースマイルになる原因のひとつとして、歯の生え方に問題があることがあげられます。

・歯の生える方向に問題がある
・歯並びが悪い
・歯の長さ自体が短かい
・歯茎が見える面積が広い
・歯が生えきらない状態で歯茎がかぶさっている

こういったケースでは、矯正治療や抜歯、歯茎の切除などの治療を行って改善を目指します。

上唇の筋肉に問題がある

上側の唇まわりの筋肉に問題があり、笑った際上唇が過剰に上がり、歯茎が露出してしまうことがあります。
この場合は、先に説明したMFTのトレーニングで治療できることがあります。上唇に問題があるこのケースでは、口元の筋肉を動かす体操が有効です。ほかにも、ボトックス注射などをし、上唇を釣りあげていた筋肉が緩むことによって、ガミースマイルが改善されることがあります。

上顎に問題がある

出っ歯などのように、上顎が過度に発達している状態ではガミースマイルになりやすくなります。この場合、将来的に上顎の骨を切除する手術をする必要も出てくるので、治療はなるべく早めに始めたほうがいいでしょう。上顎が発達しているケースでは、ヘッドギアなどで矯正すると改善が見られます。

ガミースマイルの矯正費用の相場とは

子ども ガミースマイル 矯正

不正咬合の歯列矯正で治療をする場合

不正咬合の歯列矯正でガミースマイルを改善する場合の相場は以下の通りです。
乳歯の時期からガミースマイルのための歯列矯正をする場合は30万円〜60万円程度、永久歯になってからの矯正費用は40万円〜100万円程度かかります。
どの治療も自由診療で保険が適用されないため、治療費は歯医者さんによって違うことも理解しておきましょう。

MFTやトレーナーなどを利用して改善させる場合

治療費は歯医者さんによって違いますが、MTFだけであれば1回3,000円〜5,000円程度ですむことが多いです。歯列矯正をする場合はMFTの費用はかからない歯医者さんもあります。また、トレーナーなどを使って治療する場合は40万円前後かかることもあるので、同じMFTやトレーナーによる治療でも費用はまちまちです。事前に治療費について詳しく尋ねておきましょう。

ヘッドギアを使用して治療する場合

ヘッドギアは、保険適用外であるため歯医者さんによって料金が違い、治療完了までに時間がかかるなど個人差が出やすい治療法です。ヘッドギアを使用して治療する場合の相場は30万円前後。歯医者さんによっては、第1期治療の一環として行われるため、第1期治療と同程度の30万円〜60万円程度かかる場合もあります。

まとめ

ガミースマイルは歯列矯正だけで必ず治る問題ではありません。出っ歯や噛み合わせの問題でガミースマイルになっているのであれば、矯正などの治療で改善が感じられることもありますが、なかには上唇の手術や抜歯など大がかりな手術が必要な場合もあります。同じガミースマイルでも十人十色ですので、「治療法はこれしかない」と素人が判断できることではありません。ガミースマイルが気になるようであれば、一度歯医者さんに診てもらいどんな治療方法があるのかを探ってみるといいでしょう。

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監修医 高橋貫之先生

本町通りデンタルクリニック

住所
大阪府大阪市中央区本町2-6-5