1.子どもの体は柔軟?
子どもは、怪我をしてもすぐに治りますよね。また、新しいことをすぐに覚えることができ、脳も体もとても柔軟にできています。ですから、歯列矯正のように、本来の形とは違う形へと変えようとする力にも、柔軟に対応してくれるのです。その分、大人が歯列矯正を受けた場合よりも早く、歯を動かすことができます。矯正に伴う痛みなども少ないと考えて良いでしょう。
そうすると「若ければ若いほどいいの?」という疑問も出てきますよね。答えはNOです。子どもの矯正については、適齢期というものが存在するのです。
2.顎の成長に合わせて矯正しよう!
子どもの顎の骨は、大体6~14歳くらいに成長します。さらに細かく言うと、上の顎は7歳くらいから、下の顎は11歳くらいから成長が始まります。ですので、子どもの矯正はこの期間合わせて行っていくと、痛みも少なく、かつ効果的に歯を動かすことができるのです。
けれども、これはあくまで目安でしかありません。
小学生を見てみるとわかると思いますが、子どもの成長ほど個人差があるものはないですよね?6年生の段階で、既に170センチある子もいれば、まだ140センチに満たない子だっています。
つまり、最も大切なのは、ひとりひとりの成長に合わせて、矯正治療を進めていくことだと言えます。
3.子どもの矯正はちょっと複雑?
6歳くらいの子どもは、乳歯から大人の歯へと生えかわる時期を迎えています。ですので、矯正を進めていく上でも、生えかわりを想定していく必要があるのです。そのため、様子を見ながら行うため、少しばかり治療期間が長くなることもあります。また、思いもよらぬ所から大人の歯が生えてきてしまうこともありますので、大人になってから修整が必要になることもあります。
ただ、大人になってからもう一度矯正を行う場合は、治療期間も短く、良い治療結果が得られることが多いです。
4.こんな場合は子どもの矯正治療を受けましょう!
お子さんの体は成長段階で、様々な異常が見られることがあります。
例えば、顎のバランスが右と左でずれている場合や、極端な出っ歯、もしくは受け口といった状態です。こうしたケースは正に矯正治療によって改善することができますので、適切な時期に、適切な治療を受けることが望ましいです。
その他、歯並びがバラバラだったり、常にお口が開いてしまっている状態も、治療によって改善できます。