南鳩ヶ谷くらもち歯科医院

以前この辺りに住んでて、遠いところに引っ越したんだけれど、そちらからまた通ってくださる患者さんがいらっしゃることです。わざわざ遠方から来ていただくのはありがたいですね。ここは南北線一本と便利ですので（注：東京メトロ南北線と相互乗り入れしている埼玉高速鉄道線）、東京から通われる方も多いです。
治療後、「噛んで食べることができました」と喜んでおられたり、前歯が破損して笑えなかった方がニッコリ笑顔になるのを見ると、とてもうれしいです。
ここは住宅が多く、お母さんとお子さんがそろって通院されることも多いんですが、お子さんの歯医者嫌いに手を焼くという話をよく聞きます。待合室で泣きながら寝転がって足をバタバタさせて、診察室に入ってくるのさえ無理なときもありますからね。そんなお子さんにはこちらも根気よく対応しますので、ちゃんと治療を受けられるまでになると、お母さんに感謝されます。そんなときもよかったと思います。

実家が近いということが大きいです。子どもの頃、この辺りのすぐ近くによく遊びに来ていました。隣に山があって、カブトムシも採れたしね。懐かしい気持ちもあるし、よく知った場所でしたから、知り合いに紹介してもらってすんなり選びました。

お子さんたちのほとんどは歯医者が嫌いですから、容易ではないことです。ここに来て泣いたり嫌がるお子さんは、別の歯医者で痛い思いをして、恐怖心を持ってしまってるんで。だからいきなり削ったりしないで、少しずつ治療にかかります。まず、１～２分ちょっと処置して、また次も同じくらい触る程度で終わる。最初の何回は全然治療が進まないんですけど、そんな風に３回くらい通えば「あれ、そんなに痛くない」と分かってきます。小さいことの積み重ねで、初めが肝心なんです。お子さんは慣れると全然平気になって、診察台で寝てしまうこともありますから。そんな子には、「口開けて寝てていいよ」って言うんですけどね。
小さいお子さんを連れてくるとき注意していただきたいポイントがいくつかあります。まず、できるだけ受診は午前中がおすすめです。昼過ぎから夕方以降になると眠くて機嫌が悪くなるからです。次に、連れてくるときに嘘をつかないこと。ごまかして無理やり嫌がることをすると、かえって逆効果になります。そのかわり治療後はお子さんを褒めてあげるのが大切です。幼児は泣いたり暴れたりして汗をかく場合があるので、薄手のＴシャツなど、治療のときは楽な服装がベターです。最後に、待合室ではリラックスさせてあげてください。絵本を置いていますので読み聞かせるのもいいでしょう。緊張を解くことができれば、あとは私共におまかせください。

患者さんが何でも話しやすいように、普段から会話を大事にしています。診療中もしゃべったりすることもあります。患者さんは口開けてるから、声かけても返事できなくって笑っちゃうんだけど。受付のスタッフもよく患者さんと話します。治療には何回も通われるし、お子さん連れで来られる方も多いから、自然に顔見知りになるみたいです。
診察室は圧迫感がないように広めに空間を使って、パーテイションで仕切っています。清潔に保つのはあたりまえですが、明るくてきれいなら、患者さんはよりリラックスできると考えています。待合室にウォーターサーバーを設置しているのもそのためです。多少の待ち時間でも、のどを潤していただくとホッとして緊張感が和らぎますから。スリッパは医療施設用の滅菌ロッカーを使用しています。これは患者さんが直接目にすることではないですが、道具類もすべて滅菌のパックに入れて保管しています。清潔で患者さんがすこしでも居心地が良いようにすることは大前提だと思います。

補綴とは、歯が欠けたりなくたったときに被せ物や義歯・入れ歯、インプラントで補うことなんですが、この種類が様々です。素材ひとつにしても、セラミックスやセラミックスとプラスチックの混合したハイブリッドタイプ、強度の優れたジルコニアなどがあり、それに、保険適用か保険適用外の自由診療かなどの違いも出てきます。いかに患者さんの意思を尊重して希望を叶えるかが重要になるのですが、やはり迷われる場合も多いんです。この部分には相談を含め時間をかけて治療を進めます。インプラントは骨の状態を診て、そもそも適応するかどうかの診察もありますしね。歯科技工士さんに発注する際は、詰め物・被せ物・入れ歯にそれぞれ力を入れている方にお願いしています。
歯周病治療は３～６ヶ月でハガキでお知らせして、スケーリング（歯石除去）とＰＭＣＴ（歯のクリーニング）をセットで行います。保険適用ですので、気兼ねなく通院される方も多い印象です。