近年は、虫歯のあるお子さまの割合は少なくなっていると言われています。当院では、さらに上を目指し、お子さまの口から虫歯をなくした状態を維持したいと考えております。
例えば、歯ブラシが行き届きにくいような歯の隙間にはつめ物を行います。これは虫歯治療で使われる物ではなく、お子さまの虫歯予防のためのつめ物で、この中には虫歯になりにくくする成分が含まれています。これは、歯が成長している最中で成分を吸収しやすいお子さまの歯だからこそできる処置です。また、3カ月に一度はご来院いただき、定期的にチェックや処置を行うことをお願いしております。
このようなお子さま向けの予防を、ご本人が嫌がることのないようにお子さまのペースに合わせながら、スタッフ一同で取り組んでおります。もちろん、親御さまには事前にどのような治療を行うかをご説明いたしますので、親御さまと医院が協力してお子さまの歯を守っていくイメージを持っていただければと思っております。
お子さまの歯を守るためには、親御さまの協力が必要になります。そのため、日常生活での歯に対するケアについて、いろいろなアドバイスをさせていただいております。
例えば、日常の歯磨きでは歯ブラシ以外にもデンタルフロスを使って、歯垢の除去をより徹底していただくようにしております。さらに、歯磨き粉には歯を虫歯になりにくくする「フッ素」が含まれているものが多くあります。そのため、歯磨き粉を使って歯磨きをした際にはフッ素が流れないように、うがいをしすぎないようお願いをしております。他にも、食べ物に関しての指導も行っており、患者さまの負担にならずにプラスアルファでできるケアをアドバイスいたします。
また、お子さまが成長して5歳を過ぎましたら、レントゲン撮影を行っております。そこで歯がしっかりと生えてきているかなども確認し、お子さまのお口の状況に応じた治療やアドバイスを行っております。
お子さまの歯並びは早い段階から改善することをおすすめしております。早い段階で矯正を行うと顎全体の土台がしっかりとして、再度矯正が必要になった場合でも、短期間で済むなどのメリットが生まれます。そのため、歯並びや顎の成長がある程度完成される中学生の頃までには、一通りの矯正が終わるように取り組んでおります。
矯正器具を使った治療だけでなく、お子さまがまだ小さい場合は、離乳食の指導もしております。スプーンの使い方やほ乳瓶の与え方など、産まれた直後から歯を意識していただくことで、お子さまの歯並びを整えることが可能になります。また、少し成長されたお子さまの場合には、専用のマウスピースを用いた矯正も行っております。お子さまの年齢や状態に合わせた治療・指導で、将来的に大がかりな矯正を避けることができるよう努めております。