日本の歯科治療では、できたむし歯を治療するという風潮でした。歯科医師となって様々な症例を見ているうちに、治療を施したはずの患者様でも別の場所で発症する、歯周病が再発するといった事例を何度も体験することが増え、元々の治療方法に疑問を抱くようになりました。文献や講習会などで新たな方法を模索するうち、「脱灰させないこと」という答えにたどり着きました。脱灰とは歯の表面がざらざらして穴が開く前の兆候のことです。その兆候をとらえて、脱灰しないように口の中のばい菌の量をコントロールし、必要なメンテナンスをしておけば、むし歯になることはないという結論に至ったのです。シンプルな回答ですが、日本の歯科治療に足りない部分を知ることができ、そこから試行錯誤を重ね、現在の予防を前提とした治療方針を掲げています。
当院ではお口の中の状態を詳細に把握するために、検査機器を導入しています。例えば歯科用のCT装置があります。インプラント(※)や矯正治療(※)を行う歯科医院で導入されるケースが増えていますが、3次元的にお口の中を撮影できることで、歯やそれを支える骨の状態を立体的に把握できるようになりました。これまで開けてみないと状態が確認できなかったことが分かるようになったため、無駄に歯を削ったりする必要なく治療方法を決めることができるというメリットがあります。他にもマイクロスコープも導入しています。肉眼や拡大鏡では的にどうしても見ることができなかった歯の中は顕微鏡を通して直接患部を観察することができるようになりましたので、治療を進める上で欠かせません。
清潔に外科手術を行うための設備や環境も整え、設備の充実に努めています。
※自由診療です。料金は料金表を確認してください。
お口の中の状況がかなり進行した状態で来られる患者様は減ってきたように感じます。原因として考えられることは、歯科医院が増加し普及してきたことが一点、もう一つはお口の変化が小さい段階でも、歯科医院へ行かないといけないと判断している患者さまが増えたことが挙げられます。このように、意識の変化が起こっていると思います。ただし、あくまで歯の痛みや症状が大きくなる前の段階で来院しているだけで、治療が必要な状況になったから歯科医院へ行くという考え方自体は変わっていません。治療が終わった後どうするのかは、患者様と歯科医師の考えによって様々です。患者様に対して予防の意識を持ってもらえるように、歯科医師からのアプローチを変えていかないといけません。治療が終わったからといって、また悪くなったら来てくださいでは何も変わらないのです。
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