日本は痛いときにしか歯医者へ行かないという方の割合が多い国です。
歳を重ねると歯がなくなってしまうのは自然なことなので入れ歯を入れるのは当たり前だと思っている方は多いと思います。
しかし、定期的な検診で歯石をとったり掃除をしたりすること、正しい歯磨きの指導を受けること、こうしたことによりご自身の歯を長く残すことにつながります。
当院では「歯というのは1,000万円くらいの資産価値がある」という考えを一人でも多くの患者様に持っていただきたいと思っています。
予防歯科はその名のとおり予防と検診だけのために来院していただくことなので面倒に思われがちですが、どうかご自身の歯の大切さをもう一度考え直して予防歯科をすすんで受けるようにしてみませんか。
日本人は予防に対する意識が低いわけではありません。
歯ブラシとかフロスのような口腔ケアの用品はすごく売れているのです。ところがご自身で磨いていても50%くらいしか汚れは取れてないようなのです。さらにフロスを使えば残りの20%くらいは取れるでしょう。
しかしどんなに頑張っても合計して70%くらいしか汚れは取れないのです。それが個人でおこなえるケアの限界です。
残りの30%くらいは3ヶ月に1回歯医者へ行って超音波で歯石をとったり、歯科衛生士による本格的な掃除をしてもらったりしないとどうしても古い汚れとして残ってしまいます。古い汚れには毒素の強い菌が集まってしまいます。
そのため、知らず知らずのうちに少しずつ痛みもなく骨が溶けていきます。
一度溶けて下がってしまった骨をもとに戻すのは不可能に近いといえるでしょう。多くの方は自覚症状がないと歯科医院へは行かないと思います。
ところが歯がゆれるなど自覚症状がでてくるとすでに重症になっているのです。そうなってしまう前に若い頃から歯科医院の予防歯科に通うことは大切なのです。
検診の合間の日常生活ではご自身で歯のメンテナンスをおこなうわけですが、これにも心がけるべき点がいくつかあります。質の悪いケア用品は避け、良いものを選んで使用してください。
ケア用品を選ぶ際に目が行きがちなのが歯磨き粉の種類かもしれませんが、実はどのような歯磨き粉を使うかよりもどのような歯ブラシを使うかのほうが重要なのです。
歯磨き粉をつけると泡が立つからしっかりと磨いた気になっている人は多いのではないでしょうか。
泡を立てるだけで簡単に済ませて終わらせてしまっていませんか。
それでは磨き残しが多くなってしまい結果的に充分なケアができていないということになります。
むしろ良い歯ブラシを使うことで物理的に汚れをしっかり落とすことが大切です。歯ブラシを選ぶ際は形状と質が大切なポイントといえます。
安売りされているようなものは質が悪いので避けたほうがよろしいでしょう。毛先の硬さは35歳位からは柔らかめのものを選び歯と歯茎の境目を磨くようにしましょう。
硬いものを好む人は多いようですが、硬すぎると磨いた気にはなれますが歯と歯茎を傷つけます。
また、歯と歯茎の境目にも毛先が入りにくいので磨く効率が悪くなります。
そのため、柔らかいほうが負担が少なく歯茎のマッサージも期待できます。
しかしながら磨き過ぎると歯の根本が削れてしまい知覚過敏になってしまうこともあります。
自己流の間違った磨き方を続けていると歯を悪くしてしまう危険性もあるのです。正しい磨き方を身につけたい方は普段の歯ブラシを持って当院へぜひご来院ください。
当院ではあまり体に良いものではないという考えのもとにフッ素塗布はお勧めしていません。
フッ素を塗ってもらえば良いというイメージがあるために乳幼児にフッ素塗布を希望されるお母様は多くいらっしゃいますが、虫歯でもない乳幼児にフッ素を塗る必要はないのです。
むしろ感受性の高い乳幼児期に、けっして体に良いものではない薬品を塗ることの方が心配だといえるでしょう。また乳幼児の歯は乳歯です。
成長の段階で抜けて生え替わってしまう歯にリスクを犯してまでフッ素を塗る意味はないという考え方もあります。
それよりも定期的に歯医者へ行って掃除することを心がけてください。当院では正しい歯磨きの仕方とか、どのような食生活となっているのかをカウンセリング指導することで大切なお子様の歯を守っていきたいと考えています。
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