噛み合わせは、治療後の安定した状態を長く保つためにとても重要な要素です。お口の健康の土台といってもよいでしょう。
そんな大切な噛み合わせですが、お口の環境によって影響を受けやすいという特徴があります。例えば、古くなった銀歯や歯並びの不良があると、噛み合わせが変わる可能性があります。さらに悪い噛み合わせを放置していると、一部分の歯や歯茎にだけ強い負荷がかかり、歯周病の悪化につながりかねません。
そのため、どんな症状で来院された方にも、噛み合わせのチェックを行うのが当院の方針です。何度治療しても再発する場合は、噛み合わせに原因があるかもしれません。当院では主訴の確認と治療だけではなく、お口全体を総合的に診て、根本原因から取り除ける治療を目指しています。心当たりがある方は、ぜひ噛み合わせのチェックにいらしてください。
噛み合わせのチェックでは、まず咬合紙を使って、歯がバランスよく使われているかどうかを見ます。口腔内スキャナー撮影をしたり、模型を作ったりして詳しく調べることも可能です。
また、患者さまご自身が噛み合わせを悪くする原因を知ることも大事です。噛み合わせを悪くする原因には、歯並びの不良や歯の欠損放置など、お口に起因するもの以外に、長時間のデスクワークやスマホの閲覧、ほおづえといった生活習慣も関わっています。
原因を取り除いて一度噛み合わせを改善したとしても、また徐々にズレてくる可能性があります。治療後も定期検診を受け、噛み合わせの状態もしっかり管理していきましょう。