歯科医院は痛くなってからいけばいいと思っている人も中にはいることでしょう。しかし、歯が痛いということは、それだけ症状が進行しているということです。歯が痛いのは不快ですし、何よりものが美味しく食べられません。また、虫歯の治療を中断すると、虫歯がさらに悪化しがちです。
われわれ歯科医師でさえも、メンテナンスをしなければ虫歯になる確率が高まります。特に忙しい方ほど、予防の習慣をつけると良いでしょう。虫歯の痛みは突発的であるため予定が組めません。しかし、歯科医院でのメンテナンスは事前に予定を組むことができるため、スケジュールに組み込みやすいと思います。また、歯周病も治療が長引きやすい疾患の一つですが、日々のケアとメンテナンスにより予防や改善することができます。しっかり予防して、歯と自分の時間を大切にしましょう。
INDEX
「食」という字は、人を良くすると書き、「喰」という字は、口が人を良くすると書きます。健康を維持したり、成長をサポートしたりするための栄養は口から摂取しますし、誰かとコミュニケーションをとるのも口です。また、胃腸に負担をかけずに栄養を摂取するために、噛むという行為が非常に大切であることも、言うまでもないでしょう。虫歯で歯が痛いと、ものが美味しく食べられません。歯周病で口臭があると、人と話す時に気になりませんし、相手に不快感を与えてしまうでしょう。また、歯周病で歯を失うと、入れ歯やインプラントなどの義歯が必要になります。インプラントは自分の歯とほぼ同じように噛めると言われています。美味しく食事をし、楽しくコミュニケーションをとるためにも、歯や口を大切にしてください。
歯磨き粉は基本的にどれを使っても構いませんが、顆粒が入っている歯磨き粉と、歯を白くする等をうたっている歯磨き粉には注意しましょう。顆粒タイプで気を付けていただきたいのは、歯周病を患っている患者さまと、インプラントを入れていらっしゃる患者さまです。歯周病を患っている患者さまは、顆粒タイプは避けたほうが良いかもしれません。歯周病の影響で大きくなってしまっている歯周ポケットに顆粒が入ることで、炎症が起きてしまうことがあります。また、インプラントをいれていらっしゃる患者さまも、隙間に顆粒が入って炎症を起こすことがありますので、当院ではあまりおすすめしておりません。歯を白くする等をうたっているものの中には、研磨剤により歯を傷めてしまう可能性もあります。